東京で「ばんえい競馬集中講座」開催

[矢野吉彦アナウンサー(当会理事)からの報告です]
 6月19日(水)、東京・新橋のGateJ.(JRAの広報施設)で、「これでアナタもばんえい通~とかち馬文化を支える会Presents第2回ばんえい競馬集中講座」を開催しました。
 昨年10月の「第1回」は、ばんえいのレースの仕組みや専門紙の読み方など、初心者向けの解説が中心でしたが、「第2回」の今回はそこから一歩踏み込んだ内容にすることを目指しました。
 出演は、ばんえい最多勝記録を更新中の藤本匠騎手、元高崎競馬の女性騎手・赤見千尋さん、当会の斎藤修氏と私(矢野吉彦)。藤本騎手には、騎手になったきっかけから、ばんえい競馬ならではの騎乗技術、レース中の駆け引きなどの話を伺ったほか、ばんえい新記録となる3300勝達成のレースや、本人が思い出のレースとして挙げた2002年のばんえい記念の映像を見ながら、当時のエピソードなどを語ってもらいました。さらに、騎手の視点で見た専門紙の注目点や予想のヒント、週末に開催される重賞(柏林賞)の見どころなどの解説もあり、中身の濃いイベントが開催できたと思います。
 当日はウィークデーの半ばで、しかも天気予報が芳しくなかったことも影響して、来場者の数は前回には及びませんでしたが、それでも、ほぼ満席の77人が詰めかけ、藤本騎手の話に熱心に耳を傾けていました。ばんえい競馬の現役ジョッキーの話をジックリ聞けるような機会は、これまで東京に限らず道内、地元帯広でも多くはなかったはず。初心者に対してだけでなく、ばんえいに詳しいファンに対しても、この手のイベントを開催してばんえいをPRするのは有意義なことでしょう。
 一方で、今回の入場者の中に関東周辺在住の当会会員が多く、新規ファン開拓にどれほど貢献できたかは疑問の余地が残ります。しかし、道外で当会をサポートしている会員の交流の場として、こういう形でのイベントがあってもいいのではないかとも考えています。
 去年、今年と、それほど間を空けずに開催したこのイベントが好評を博したことで、GateJ.の関係者からも好意的な評価を頂戴しています。ぜひこれを定期的なイベントとして継続させていきたいと思います。