



当会が実施いたしました「全国高校生ばん馬キャラ弁コンテスト」は、厳正な審査の結果、以下のように決定いたしました。
なお、受賞作品は10月22日より、帯広競馬場スタンドにて展示いたします。
【総評】
今回のコンテストは、ばん馬への理解醸成を図ることを目的として開催いたしましたが、南はh熊本・慶誠高等学校から、中部地方は三重県四日市農芸高校、静岡県の焼津水産高等学校、東北からは青森県や山形県、勿論、地元北海道からも帯広農業高等学校や大樹高等学校と、正に「全国」から多数の応募がありました。
山形学院高等学校のように授業で取り組んでいただいた学校や、部活、夏休みの宿題などとして制作していただいた学校もあり、予想以上の広がりを見せたのは、主催者といたしましては望外の幸せでしたが、それだけに、どの作品もレベルが高く、審査は難航いたしました。その中で、お弁当の完成度もさることながら、「ばん馬」を良く表現しているか、制作過程で、どのような「学び」があったか、なども審査の大きなポイントとなりました。
表彰作品は、作品画像に添えられたコメントも含め、それら「ばん馬の表現」や「作品制作による成長」なども加味された作品となっていますので、是非、皆様、それらの点にご注目の上、受賞の高校生各位を祝福していただければと思います。
大賞 押野みなみさん 山形学院高等学校
賑やかな中にヒョーキンなばん馬の顔。様々な具材を使った丁寧な本作は、テーマ通り「笑顔になる」お弁当として審査員全員から高い評価を得、堂々の大賞授賞となりました。
優秀賞 木村蓮太さん 青森県立三本木高等学校
ばんえい競馬をストレートに表し、応募作品中唯一の視点で作成した点が高く評価されました。粗削りながら、これぞ男子弁当という具材の取り合わせも好印象でした。
優秀賞 原七星さん 静岡県立焼津水産高等学校
親子馬をモチーフとした「ほのぼの感」が好印象。「茶色い馬が好きな弟のために母と作った」というエピソードも添えられた家族愛溢れる作品として優秀賞に輝きました。
優秀賞 本保琳温さん 北海道大樹高等学校
学校での授業の一環として取り組んだ作品。最初の制作では、色合いなどで同級生からダメ出しが。その反省などを踏まえて作ったこの作品は、丁寧な作業が評価され見事、優秀賞を射止めました。
アイデア賞 市川真琳さん 三重県立四日市農芸高等学校
坂を駆け上がる、ばん馬の躍動感と、たてがみの飾りなど、ばん馬の魅力が詰まったお弁当。上半身だけの構図に賛否がありましたが、その独創性は正にアイデア賞に相応しいものでした。
アイデア賞 村上絵里さん 慶誠高等学校
芸術性では一頭地を抜く秀作。ばん馬というにはスマートな馬のシルエット、平面な構図で、優秀作にはあと一歩届きませんでしたが、上位でのアイデア賞授賞となりました。
アイデア賞 髙橋悠月さん 山形学院高等学校
「あえてリアルな馬を」のコメント通り、立体的で愛らしい馬が描かれた秀作。「ばん馬キャラ弁」という観点から点数が伸び悩みましたが、表現力では他を圧倒した珠玉の作品でした。
今年の馬文化祭りは、「蹄鉄のひみつ展」と題して、様々な蹄鉄や、装蹄作業などを紹介いたします。 まずは、帯広競馬場スタンド中央の当会掲示板に、「装蹄作」と「蹄鉄の色々」を解説した大型パネルを展示。画像を使った解説をお楽しみください。 それらの解説パネルの前には、ショーケースを2台設置。1台目には、ばんえい初の1億円馬キンタローの蹄鉄やメジロゴーリキが今年のばんえい記念で着用していた蹄鉄など、貴重品を展示いたしました。そして2台目には、変遷著しい、冬用蹄鉄をずらりと並べました。 時代や、ばんえい競馬の変化によって大きく変わって来た蹄鉄。馬の足元を守る重要な装具から、馬文化の変遷が垣間ていただければ幸いです。 なお、馬文化祭り恒例の「実馬を使ったイベント」を、今年も計画中。残念ながら、ばん馬を使うことは未だできませんが、10月2日の、ばん馬まつり開催時には、当会のポニー=エクレアと共に、楽しい馬体講座を開催する予定です。勿論、今年のキーワードである蹄鉄も持参。ばんえい競走馬の大きな蹄鉄から、ポニー用の極小蹄鉄まで、実際に皆さんに触っていただきながらの楽しいイベントにする予定ですので、是非、当日は、帯広競馬場においでください。
帯広の隣町・芽室町で2015年から始まった「めむろ夏フェス」。若い人たちが中心となって実施されている熱いお祭りですが、今年は馬車を走らせたい、という相談を受け、微力ながらお手伝いさせていただきました。とは言っても、馬耕技術伝承プロジェクトに参加いただいている蛭川徹さんを紹介し、僅かな協賛金を提供させていただいただけですが、それでも、「朝ドラ『なつぞら』で使った蛭川さんの馬車は大人気でした」との報告を受けて、少しはお役にたてたかな、と嬉しくなりました。
リヤカーのような平らな荷台に干し草を敷いただけ、という素朴な馬車でしたが、オシャレな洋風馬車よりも、かつて十勝を走っていた馬車が登場したことで、馬文化への理解が深まったようです。
夏フェス実行委員の若い皆さんが、歴史的な馬車に興味を持ち、こうした機会を設けてくださったことに感謝!