10月1日 ばん馬まつりにて「キャラ弁コンテスト」表彰式開催

昨年に引き続き今年も、ばん馬まつりの1プログラムとして、ステージで「全国高校生キャラ弁コンテスト」の表彰式を開催いたしました。

表彰は、大賞1作品、優秀賞3作品、アイデア賞5作品の計9作品に対して行いましたが、受賞者が大阪や沖縄など遠方の方も多く、そうした方々にはWebでご参加いただきました。

受賞者には、当会・三宅陽一理事長から、表彰状とトロフィー、十勝の物産セットを贈呈。式典に参加したアイデア賞受賞の西岡優希さん(北海道立幕別清陵高校)は、「いつもは、あまりお弁当を作らないですが」と言いつつ、今回のお弁当は「お父さんに食べてもらいました。美味しいって言ってくれました」と心温まるエピソードを語ってくれました。

全国から応募のあった今コンテストでしたが、十勝を含めた北海道内の応募は少なく、その点だけが残念な結果に。来年こそは、地元の受賞者でステージがいっぱいになることを期待しています。

遠方の受賞者はWebで参加。モニター(写真右端)から喜びの声も伝えられました。

アイデア賞を受賞した西岡優希さん。副賞の十勝物産詰め合わせを手に喜びの表情

全国高校生ばん馬キャラ弁コンテスト受賞者決定!

当会が実施いたしました「全国高校生ばん馬キャラ弁コンテスト」は、厳正な審査の結果、以下のように決定いたしました。

なお、受賞作品は10月22日より、帯広競馬場スタンドにて展示いたします。

【総評】

今回のコンテストは、ばん馬への理解醸成を図ることを目的として開催いたしましたが、南はh熊本・慶誠高等学校から、中部地方は三重県四日市農芸高校、静岡県の焼津水産高等学校、東北からは青森県や山形県、勿論、地元北海道からも帯広農業高等学校や大樹高等学校と、正に「全国」から多数の応募がありました。

山形学院高等学校のように授業で取り組んでいただいた学校や、部活、夏休みの宿題などとして制作していただいた学校もあり、予想以上の広がりを見せたのは、主催者といたしましては望外の幸せでしたが、それだけに、どの作品もレベルが高く、審査は難航いたしました。その中で、お弁当の完成度もさることながら、「ばん馬」を良く表現しているか、制作過程で、どのような「学び」があったか、なども審査の大きなポイントとなりました。

表彰作品は、作品画像に添えられたコメントも含め、それら「ばん馬の表現」や「作品制作による成長」なども加味された作品となっていますので、是非、皆様、それらの点にご注目の上、受賞の高校生各位を祝福していただければと思います。

 

大賞       押野みなみさん   山形学院高等学校

賑やかな中にヒョーキンなばん馬の顔。様々な具材を使った丁寧な本作は、テーマ通り「笑顔になる」お弁当として審査員全員から高い評価を得、堂々の大賞授賞となりました。

 

優秀賞   木村蓮太さん      青森県立三本木高等学校

 ばんえい競馬をストレートに表し、応募作品中唯一の視点で作成した点が高く評価されました。粗削りながら、これぞ男子弁当という具材の取り合わせも好印象でした。

 

優秀賞   原七星さん  静岡県立焼津水産高等学校

 親子馬をモチーフとした「ほのぼの感」が好印象。「茶色い馬が好きな弟のために母と作った」というエピソードも添えられた家族愛溢れる作品として優秀賞に輝きました。

 

優秀賞   本保琳温さん      北海道大樹高等学校

 学校での授業の一環として取り組んだ作品。最初の制作では、色合いなどで同級生からダメ出しが。その反省などを踏まえて作ったこの作品は、丁寧な作業が評価され見事、優秀賞を射止めました。

 

アイデア賞 市川真琳さん 三重県立四日市農芸高等学校

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坂を駆け上がる、ばん馬の躍動感と、たてがみの飾りなど、ばん馬の魅力が詰まったお弁当。上半身だけの構図に賛否がありましたが、その独創性は正にアイデア賞に相応しいものでした。

 

アイデア賞 村上絵里さん 慶誠高等学校

芸術性では一頭地を抜く秀作。ばん馬というにはスマートな馬のシルエット、平面な構図で、優秀作にはあと一歩届きませんでしたが、上位でのアイデア賞授賞となりました。

 

アイデア賞 髙橋悠月さん 山形学院高等学校

「あえてリアルな馬を」のコメント通り、立体的で愛らしい馬が描かれた秀作。「ばん馬キャラ弁」という観点から点数が伸び悩みましたが、表現力では他を圧倒した珠玉の作品でした。

 

ばん馬へのラブレター・コンテスト受賞者発表!

当会が実施いたしました「ばん馬へのラブレター・コンテスト」は、厳正な審査の結果、以下のように決定いたしました。

なお、受賞作は、10月22日から帯広競馬場スタンド内に掲示する予定です。

【総評】

本コンテストは100文字以内で、ばんえい競馬や、ばん馬たちへの思いを語っていただこうというものでしたが、予想をはるかに上回る112通の作品が寄せられ、主催者である我々も、嬉しい悲鳴を上げながら、予選作業や、審査集計に追われることとなりました。また、単に作品が多かったというだけでなく、いずれ劣らぬ秀作ぞろいで、審査員の票も大きく割れ、受賞者選定に理事長以下、苦悶することとなりました。

しかし、その中でも、素直に「ばん馬への、熱い想い」が感じられる作品が選定されたのは、当然の成り行きだったとも思います。受賞作は、いずれも、ばん馬たちへの思いのたけをのびのびと語った作品ですので、是非、その点をお感じいただきながら、受賞者の皆さんに賞賛の拍手などを賜れば、と思います。

【大賞】  内山雄子さん(新潟県)                                                                 

 一目惚れでした。慈愛に満ちた瞳、圧倒的風格、闘志忍耐、私が求める全てに溢れていました。訪れる度、帰りの機内で次回を画策している私は、あなた達に恋しています。この先もずっと熱い視線とエールを送っていきますね。

 

【優秀賞】 船戸優里さん(帯広市)8歳                                                           

小学校3年生になって社会科の教科書をもらったよ。そこで大好きなブチオくんを見つけたよ。すごくうれしかったよ。ユーチューブでもブチオくんの体は牛乳をこぼしたみたいでカワイイよ。大好きです💛

 

【優秀賞】 半田水晶さん(茨城県)                                                                 

北海道開拓時代に大活躍したばん馬たち。大きい体に美しい眼。私は一瞬にして彼らの虜になった。彼らの躍動する筋肉、吐く息、全てに歴史と命の躍動がある。ああ、ばん馬達よ、今宵も夢と歴史をひいてゆけ。         

 

【佳作】 山本博子さん(音更町)

 大地をふみしめて力強く歩むあなたの姿は私の人生の教科書。過去にとらわれ先が見えなくなった時、前だけを見て進む大きな瞳。試練の時、坂の途中で一息入れ力を蓄え乗り越える術。大きくて温かなあなたの存在に感謝。大好きです。

 

【佳作】 奥山晴翔さん(函館市) 6歳

 ばんばは、いつもがんばっているね。おもいそりをひっぱってつかれるよね。とまったりひざをついてやすんじゃっても、またあるきだしてゴールにむかうからかっこいいよ。ぼくも、べんきょうやスポーツをがんばるね。

 

【佳作】 小松崎有美さん(埼玉県)

 八年前のBG1。白血病と言われた私は落ち込んでいた。しかし何度も膝をついては立ち上がるキタノタイショウを見て決意した。転んだって走り続ければたどり着ける場所がある。今は人生というレースの完走をめざす。                       

ばん馬キャラ弁コンテスト全受賞作品

ステイホーム時間に、馬をテーマにしたお弁当を作って、楽しんでいただければ、と企画したコンテストですが、やはり実際に作るとなるとハードルが高かったのか、期待ほどには作品数が集まらず、スタッフ一同、少々焦りましたが、それでも最終的には45作品が寄せられ、それら応募作は、どれも質の高い、素晴らしい作品ばかり。質の高いコンテストとなりました。

なお、当コンテストの審査にあたっては、帯広市ばんえい振興課、ばんえい競馬騎手会、ばんえい競馬馬主協会、ばんえい競馬オーナーズクラブ、とかちむらの皆様にご協力いただきました。

金賞 野澤未来さん(静岡市)

「カラフル」「馬の描写力抜群」「お弁当としても美味しそう」「躍動感に満ちている」など審査員全員が口を揃えて大絶賛した作品。マッシュポテトにお醤油で陰影をつけたばん馬は、力強さと可愛さも良く表現されており、文句なし、ダントツで最優秀賞に決定されました。

 

銀賞 加藤可奈子(帯広市)

二人の小学生のお子さんに、しかも、お揃いで、という点が可愛く高評価を得ました。ばんえい十勝のマスコットキャラクター「リッキー」を、子どもさんの好きなハンバーグで作るなど、お母さんとしての愛情も感じられましたが、何と言っても一番のポイントは、十勝産の食材をふんだんに使ったこと。十勝のばんえい競馬を十勝の食材で表現したことが銀賞受賞に繋がりました。

 

銀賞 3匹の大ぶたさん(静岡県掛川市)

彩りの美しさが目を引く可愛いお弁当。小さな馬が並んでいる様子は、愛らしいだけではなく、ゲートに入った競走馬を彷彿させて楽しい、という審査員の評価もあり、審査員全体から、まんべんなくポイントを得て銀賞となりました。

銀賞 堀田紗花さん(熊本市)

遠く熊本からの、高校生の応募作品。食物科に通う高校3年生が、栄養価まで計算して作った力作。ハムや薄焼き卵を花に仕上げるなどの細かい細工も光りました。また、「私には3歳の妹がいます。妹は生まれて一度も馬を見たことがないので、迫力あるばん馬を見ながら食べたい」というコメントも審査員のハートを鷲掴みにして、銀賞入賞が決まりました。

 

銅賞 田中麻捺さん(帯広市)

こちらも高校生の作品ですが、「初挑戦したキャラ弁! 四時間かけての力作です」と、ご本人のコメントにもあるように、丁寧に文字を浮き彫りにしたリンゴや、ハムとチーズの花など細かな細工を施した作品。薄焼き卵を馬型に切り抜いた独創性と、躍動感ある馬の造形も高く評価されました。焼きそばのタテガミも美味しそう!

 

銅賞 藤田裕史さん(帯広市)

これぞ、ばんえいファンのキャラ弁! ばんえい記念を制したスター馬センゴクエースを立体的に表現。しかも、ガラや胴びきと言った馬具まで細かに再現したり、この馬の特徴である目元の白い斑点を白ごまで表現するなど、超コアなファン振りが印象的。男弁当といったテーストも併せ、今回のコンテスト最高の個性作として入選を果たしました。

 

銅賞 八鍬扶美さん(常呂町)

二段重のお弁当を繋げると……ばん馬とソリが! この発想の素晴らしさが審査員のハートをキャッチ。先日、生まれて初めて帯広競馬場に来られたものの、開催日ではなく、調教するばん馬を遠目にご覧になっただけ、とのこと。その時の様子を思い出しながら「いつかレースを見に行きたい想いで作りました」というコメントも胸に染みる優しい雰囲気の作品でした。

 

銅賞 明石博美さん(音更町)

何と言っても中心に据えられた「ばん馬ハンバーグ」が目を引き、インパクトという点では一頭地を抜く作品。馬の表情も愛らしく、また、横に添えられた馬の足には蹄鉄が丁寧に描かれていました。「かれこれ18年ぶりのキャラ弁」とのことで、お子さんが幼稚園に通っていた頃を思い出しながら懐かしく作られた、というコメントにも心打たれました。

 

銅賞 田中麻優真さん、雅彩寛さん(帯広市)

中学2年生の息子さんと、お母さんとの共同作品。この年頃の男の子が、お弁当作りに参加される、というだけでも素敵なのですが、馬は可愛く、躍動感もあり、誰が見てもニコニコしてしまう魅力的な構図にも高く評価する声が多数集まりました。ただし、お弁当からはみ出したレイアウトがーについて「蓋が閉まらないのは、お弁当として実用的ではないのでは」「固定観念にとらわれないところがいい」と賛否が分かれ、最終的に銅賞ということになりました。

 

11月8日 ばん馬ぱんコンテスト入賞作販売

前述の通り実施した「ばん馬ぱんコンテスト」の受賞5作品を、実際にパンに焼きあげて11月8日(「いいパンの日」と当会が勝手に命名)に、帯広競馬場とかちむらにて販売いたしました。

大賞は、あさひやさんが、その他の受賞作は選考した各パン屋さんが、この日のために各30個ずつ焼き上げて限定販売しましたが、開店前からお客様が、このパンを目当てに並ぶほどの大人気。45分で全て完売。大賞作品「馬ろん」に至っては僅か4分で完売し、スタッフ一同、喜ぶよりも驚愕してしまうほどの大盛況でした。

購入に来た方からは、「コロナ渦で暗い気持ちになりがちな中、久しぶりに楽しい気分になれました」という声もたくさんいただき、企画した当会スタッフの気分も晴れやかに。

今回は、協力いただいたパン屋さんは勿論、とかちむらの皆さんや、ばんえい広報の皆さんなどなど、多くの方々の力を得て実現したコンテスト・パン販売でした。こうした関係者の力が結集すれば、コロナ渦の中でも実施できるイベントもある、ということを実感いたしました。今後も、暗い世相を打破し、馬と親しめる企画を、と考えています。

入賞5作品
受賞5作品×30個 計150個が並んだ当日の朝
と、思ったら、開店直後に、この賑わい。45分でSOLD OUT