6月13日 帯広市立清川小学校で出前授業

巨大校・南町中学校から一転、今回の出前授業は農村部にある小規模校・清川小学校。今回授業を受けた児童数も、3年生6名、4年生9名のみ。……とは言え、数が少なくても、元気なことは他行に負けません。今回も、2時間目・3年生「草食動物と肉食動物」、3時間目・4年生「北海道開拓と馬」、4時間目・3,4年生「馬とのふれあい体験」というスケジュールでしたが、どの時間でも、子どもたちは活発に授業に参加してくれて、有意義で楽しい出前授業となりました。

特に、4時間目の「ふれあい体験」では、子どもたちのパワー炸裂。今年も、ばんえい振興課の方針で、ばん馬の出動はかないませんでしたが、小さなポニー「エクレア」でも、十全に授業を楽しんでくれたようで、馬の好きな草を当てるクイズでは、自分が選んだ草をエクレアの前に差し出し、「結婚してください!!」とお願いする児童も。みんな笑顔で、馬や歴史について学べる時間となりました。

 

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5月16日~18日 馬車・馬耕・馬搬勉強会開催

当会「馬耕技術伝承プロジェクト」の一環として、今年も勉強会を実施いたしました。

お馴染みのノースポールステイブルで行われた今回の勉強会。1日目は馬車、2日目が馬耕、そして3日目は馬搬と、馬による牽引作業をフルコースで体験・学習・研究するという本格的な勉強会。では、馬持ち込み参加者も多く、元ばんえい競走馬からポニーまで様々な体格の馬が参加し、各人各様、各馬各様のスタイルでの作業技術を楽しく模索、研磨していました。

2015年に取り組みを開始した「馬耕技術伝承プロジェクト」も今年で10年目。当初の目標「指導者育成」の段階から参加していただいている蛭川徹氏が今や馬牽引技術指導の第一人者に成長。蛭川さんの指導を受ける人々や、その人々の指導を受ける人々……と、確実に馬牽引技術が伝承されつつあります。資源を食い尽くすだけの機械化文明に慣れきってしまった我々ですが、本当の意味での豊かさを考えさせられる勉強会でもありました。

4月27日~5月27日 おびひろ動物園にて「ばん馬の歴史展」開催

おびひろ動物園での、ばん馬2頭の導入を受けて、当会では同動物園で「ばん馬の歴史展」を開催。機械化以前、ばん馬が人と共に働いた時代の貴重な写真や、当時の馬具、蹄鉄などを展示。また、かつての馬文化を記した馬文化新聞なども配布し、ばん馬と人の歴史を体感していただきました。

おびひろ動物園の冬期閉鎖が終わる4月27日からゴールデンウイーク終了の5月6日までは、動物園センターで大規模展示を行い、その後は、入場者が気軽に訪れることが出来る入場門横のビジターセンターに会場を移した「ミニ展示」を行いました。

いずれの期間も、老若男女、年齢を問わず、多くの方々が訪れ、ばん馬が活躍した時代に想いを馳せていらっしゃいました。

 

 

5月7日からは、ビジターセンターでミニ展示

 

 

おびひろ動物園に、ばん馬2頭が仲間入り ~当会へ帯広市から感謝状贈呈~

開拓時代から人と共に働いた馬。そんな姿を今日に伝える「ばん馬」だからこそ、十勝の動物園で飼育を。この想いが十年の月日を経て、やっと実現。12月2日には、これら、ばん馬を飼育展示する「馬ふれあい舎」のオープニングセレモニーが開催されました。

当会は、ばんえい振興室からの要請もあり、企画段階から動物園への「ばん馬の導入」に技術面、資金面などで様々に協力させていただいたため、この日のセレモニーにも三宅理事長が列席。米沢帯広市長の挨拶の後、当会と帯広工業高校への感謝状贈呈式も行われました。

また、当会から寄贈された漫画家・荒川弘氏のイラストを意匠した看板もお披露目。多くの人々の尽力で実現した「ばん馬飼育」は、引退競走馬のセカンドライフという観点でも、今後注目を集めそうです。

11月11日 おびひろ動物園「馬ふれあい舎」お披露目イベント協力

おびひろ動物園の「ばんえい引退競走馬導入」について当会は、ばんえい振興室からの依頼により、企画当初から資金面、運営面など様々な角度から協力させていただいていましたが、十年近い歳月を経て、ようやく、ばん馬を飼育する「馬ふれあい舎」が完成。12月の正式オープンを前に、おびひろ動物園で行われた同舎お披露目式にも、当会の三宅理事長など役員が参加しました。

木のぬくもりを活かした同舎は、馬にストレスをかけないよう色々な工夫がなされたユニークな厩舎。入園者と馬のふれあいを前提に、厩舎外部には手洗い場も設けられていますが、その壁に埋め込まれた、ばん馬の蹄鉄も当会から寄贈させてもらったもの。この日は、お披露目会の参加者が、蹄鉄の横にタイルを貼るイベントも用意され、ばん馬の大きな蹄鉄の横に、子供たちが思い思いにタイルを次々と張り付ける姿は実に楽しそうで、心温まる風景でした。