TOPIC  コロナ禍での新機軸「馬の好きな草当てクイズ」

コロナ前には帯広市PR馬(ばんえい引退馬)で出前授業を行っていましたが、コロナ禍にあってはPR馬が出動自粛。そのため当会ではポニーを使って授業を続けて来ましたが、ばん馬を使っての馬車体験など迫力ある体験はできないのが悩みでした。

しかし、今年度からは「馬の好きな草当てクイズ」を考案。ポニーでも楽しく、かつ深く学んでもらうことが出来ました。このクイズ、数種類の草を用意し、児童・生徒に馬が好きな草を当てさせというものですが、差し出した草にポニーは、即座に食いついたり、或いはプイッとソッポを向いたり……。その反応に子供たちは一喜一憂。草食動物でも、全ての草を食べるわけではないこと、馬によって志向があることなどを実感した子ども達に大好評を博しています。

みんなで、馬の好きそうな草を選んで……
答えはポニーが出してくれます。さて、この草は食べるかな?

 

1月15日 フランスの馬イベント報告会開催

 フランス の馬イベント「ルート・デュ・ポワソン(魚の道)イベント」の報告会を実施いたしました。同イベントは、フランス北部の港町から首都パリまでの300キロのコースで行われる馬車レースをメインに、その他様々な馬の競技が行われるビッグイベント。10年ぶりの復活ということで、日本からも馬搬関係者などが招待されオープン参加しましたが、当会「馬耕技術伝承プロジェクト」でもご活躍いただいている蛭川徹氏も、そのメンバーのお一人。ということで、今回は、その様子を報告していただきました。
 1月のこの時点では、まだコロナ禍の只中にあったため、20名限定の完全予約制での集会となりましたが、予約満杯の大盛況。
 動画や画像をふんだんに使って紹介されたフランスの華やかな馬イベントの様子、そして、ヨーロッパの豊かな馬文化に、参加者は瞠目し、時にため息をつきながら、聞き入っておられました。
 海外の馬のイベント報告会は、2019年の「世界ペルシュロン大会報告会」以来ですが、コロナ禍が去った本年度以降は、また、こうした講座を開催していきたいと思いますので、是非、皆様も積極的にご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

12月24日 クリスマスイベント実施

今年のクリスマスイベントは、ポニーとのふれあいに加えて、近年の酪農家の苦境を訴えるため牛乳パックの配布も行いました。

牛乳配布については、今後の消費に繋げるためにも、来場者に酪農の窮状を知ってもらうための啓発のシールを牛乳パックに貼りつけ、開門時に入場門で配布。200パックを用意しましたが、開始から僅か6分で終了する大盛況となりました。

牛乳配布は上記のように短時間に終わりましたが、その後は、観客の皆さんに、ゆっくりポニーとのふれあいを楽しんでいただきました。使用したのは当会所有のポニー・エクレアですが、首に「牛乳消費拡大」のプレートを掲げるなど、エクレアからも来場者に今イベントの趣旨を訴えてもらいました。

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11月6日 若手育成講習会「馬具工房見学」

本年度も、次代の馬文化を担う若手育成のための講習会を開催し続けていますが、今回は、受講生からの要望を受けて、馬具工房の見学を実施しまた。馬具と言っても、今回訪ねたのは、ばんえい競馬などで使われる「背ずり(乗馬の鞍の部分に装着する馬具)」や「よびだし(ガラや背ずりなどを連結させる馬具)」「天井(頭絡)」などを作る工房。

革の選定から裁断、縫製などなど、今や貴重な存在となった「ばんえい馬具職人」の技を間近で見たり、解説してもらったり、と、贅沢な内容に、参加者一同も、食い入るように観察し、メモを取り、そして、鋭い質問を繰り返したり……。濃厚で充実した見学会となりました。

背ずりの構造と材料の解説
エナメルと飾り金具で仕上げられた「ばんえい用馬具」
新品の天井を持たせてもらって大興奮の参加者

10月13日 芽室町立上美生小学校で出前授業

2年に一度の上美生小学校での出前授業。本来は昨年が実施年度でしたが、コロナのために延期され、今年度の開催となりました。

農村部の小規模校ということで、複式学級も多く、今回も、1年生と2年生、3年生と4年生が、それぞれ一緒に授業を受けてくれました。

1、2年生は「草食動物と肉食動物(理科)」、3、4年生は「北海道開拓と馬(社会)」というメニューで、各45分ずつ教室でお勉強。通常、理科のメニューは3年生対象なのですが、今回、1、2年生も頑張って、動物の食べ物について考え、活発に発表もしてくれました。

という訳で、それぞれ教室での学習が終えると、今度は外に飛び出して、お待ちかねの「馬とのふれあい体験」に。

当会所有のポニー=エクレアも、すっかり出前授業に慣れて、多くの子ども達を相手に楽しく授業に臨んでいました。

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