7月27日~8月19日 岡田敦写真展「エピタフ 幻の島、ユルリの光跡」開催

岡田敦氏の著書『エピタフ 幻の島、ユルリの光跡』のJRA馬事文化賞授賞を記念して本展を開催いたしました。

岡田氏は、木村伊兵衛写真賞などビッグタイトルを獲得する気鋭の写真家として知られていますが、そんな氏が魅了され追い続けているのが無人島ユルリ島に放たれている重種馬たち。過酷ともいえる自然の中で凛として生きる馬たちが、しかし、岡田氏のレンズの前で見せる優しい眼差し。そうしたユルリ島の馬たちを含め、島の空気を丸ごと、そのまま凝縮した鋭い映像は、観る人を震撼させるほどです。

全国の馬好き、特に重種馬を愛する人たちが集う帯広競馬場。その片隅に建てられた「ばん馬ギャラリー」は、著名なアーティストが匿名で建設費を寄付し2015年に完成したものですが、その場で、重種馬アートの真骨頂とも言うべき本展が開催できるのは正に天啓。

開催期間中、過去に例を見ないほど多くの方が会場に足を運んでくださいましたが、岡田氏の切り取ったユルリ島の馬たちの息遣いを、視線を、そして、肌触りまでも、御実感していただいたと確信しています。