6月30日 中学校での出前授業実施

 昨年度から実施している中学校での出前授業ですが、この日は芽室町立上美生中学校の3年生・社会科特設授業として実施いたしました。1時間目の教室での授業は「ばんえい競馬と十勝 ~開拓から共に歩んだ馬~」と題し、歴史・公民を踏まえた授業を行いましたそして、続く2時間目の体験授業でも、単に馬車や馬に乗るだけではなく、モータリゼーション以前の生活体験としての馬車乗車、という視点で考察。また、この日、リッキーと共に訪れてくれた服部調教師や長澤騎手には職業上の苦労など、中学生らしい質疑応答が行われるなど、内容濃い2時間を過ごしました。
 なお、同中学校では、この後、更に1時間、これらの授業について考察する授業を担当の先生が実施して下さいました。3年生生徒数僅か7名という小規模校ですが、どの生徒も真剣に学習に取り組み、馬との歴史について、様々な意見を発表してくれましたので、以下に、その抜粋を紹介し、報告としたいと思います。

上美生の町中を馬車で走り、昔日の人々の生活を実感
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本物の騎手さん(長澤騎手)の握力の凄さに、思わず悶絶
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6月30日 ばんえいサポートカード全日協賛

 当会理事が中心となって設立した「ばんえい十勝サポート推進会議」では、2009年10月の設立以来、ばんえい応援のアイテムとして「ばんえい十勝サポートメンバーズポイントカード」(以下、サポートカード)を販売。有志や全国の皆様に愛用していただいて来ましたが、その売上金で30万円を寄付、加えてメインレースを除く全日レース協賛を6月30日に実施しました。
 協賛レース実施当日の30日には、寄付に対して帯広市の米沢市長から、サポート推進会議の佐々木啓文議長(当会理事)に感謝状が贈られました。
 その後、カード導入各店による協賛レースが次々と実施されましたが、トリを務めたのは当会。「とかち馬文化を支える会杯」と銘打った最終レースの後には、優勝した西将太騎手に協賛金2万円をお渡ししました。

帯広市の米沢市長よりサポート推進協議会の佐々木議長に感謝状が贈られた
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協賛レース「とかち馬文化を支える会杯」は西将太騎手が制しました
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6月27日 本年度第1回目の出前授業実施

本年度最初の「馬の出前授業」を行いました。訪問先は、お馴染みの帯広市立啓西小学校。授業を行うのは、先日から競馬場の畑づくりに取り組んでいる3年生。ということで、先生も児童も既に顔なじみ。いつにも増して、楽しく授業を実施することが出来ました。
 プログラムは、いつも通り教室で「馬って、どんな動物?」と題した座学と、後半は、グランドでの馬とのふれあい体験授業。前半は、馬の習性や草食動物と肉食動物について、真面目にしっかり学習した児童たちも、外に出て、ミルキーを見たとたんに、歓声をあげて大喜び。馬車に揺られたり、背中に乗ったり、ポニーの小梅に触ったりと、満面の笑みを浮かべて授業を楽しんでいました。

教室での授業風景。パネルを使って、昔日の馬文化を考える
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ミルキー馬車体験で乗ってる児童も、見ている児童も大はしゃぎ
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今回は、鈴木調教師と共に、船山騎手、村上騎手も学校に。本物の騎手さんに児童も興奮気味
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東京で「ばんえい競馬集中講座」開催

[矢野吉彦アナウンサー(当会理事)からの報告です]
 6月19日(水)、東京・新橋のGateJ.(JRAの広報施設)で、「これでアナタもばんえい通~とかち馬文化を支える会Presents第2回ばんえい競馬集中講座」を開催しました。
 昨年10月の「第1回」は、ばんえいのレースの仕組みや専門紙の読み方など、初心者向けの解説が中心でしたが、「第2回」の今回はそこから一歩踏み込んだ内容にすることを目指しました。
 出演は、ばんえい最多勝記録を更新中の藤本匠騎手、元高崎競馬の女性騎手・赤見千尋さん、当会の斎藤修氏と私(矢野吉彦)。藤本騎手には、騎手になったきっかけから、ばんえい競馬ならではの騎乗技術、レース中の駆け引きなどの話を伺ったほか、ばんえい新記録となる3300勝達成のレースや、本人が思い出のレースとして挙げた2002年のばんえい記念の映像を見ながら、当時のエピソードなどを語ってもらいました。さらに、騎手の視点で見た専門紙の注目点や予想のヒント、週末に開催される重賞(柏林賞)の見どころなどの解説もあり、中身の濃いイベントが開催できたと思います。
 当日はウィークデーの半ばで、しかも天気予報が芳しくなかったことも影響して、来場者の数は前回には及びませんでしたが、それでも、ほぼ満席の77人が詰めかけ、藤本騎手の話に熱心に耳を傾けていました。ばんえい競馬の現役ジョッキーの話をジックリ聞けるような機会は、これまで東京に限らず道内、地元帯広でも多くはなかったはず。初心者に対してだけでなく、ばんえいに詳しいファンに対しても、この手のイベントを開催してばんえいをPRするのは有意義なことでしょう。
 一方で、今回の入場者の中に関東周辺在住の当会会員が多く、新規ファン開拓にどれほど貢献できたかは疑問の余地が残ります。しかし、道外で当会をサポートしている会員の交流の場として、こういう形でのイベントがあってもいいのではないかとも考えています。
 去年、今年と、それほど間を空けずに開催したこのイベントが好評を博したことで、GateJ.の関係者からも好意的な評価を頂戴しています。ぜひこれを定期的なイベントとして継続させていきたいと思います。

5月21日 啓西小学校・総合学習協力

 帯広競馬場に一番近い帯広市立啓西小学校。調教師や騎手、厩務員の子弟も多く通う小学校だけに、毎年、馬の出前授業などを行い、当会とも関わりの深い学校ですが、昨年からは、馬の学習だけではなく競馬場内に畑を作るなど「ばんえい競馬」を多角的に活用した総合学習に取り組んでいます。今年も5月はじめから、ばんえい振興室の協力を得て、先生方と当会で畑作業の準備を進め、21日には同校3年生全員が競馬場に来て、種まきをしました。
 まずは、競馬場内の整備などを行っている山路工業から寄付された堆肥をたっぷりと畑に入れ、次は、いよいよ播種。3年生79名が、じゃがいもの種イモや、大豆、ヒマワリの種を手に、畑に整列。慣れない手つきでしたが、用意された種イモと種をきちんと植え付け、「じゃがいもできるかなぁ」「枝豆、早く食べたいなぁ」と早くも収穫に思いを馳せていました。 
順調にいけば、7月下旬には競馬場スタンドから子供たちの植えたヒマワリが見えるはず。会員各位も温かく見守っていただければ幸いです。

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子供たちが作業する奥の調教コースでは、新馬の調教が行われていました。
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