ばん馬の絵コンテスト受賞作発表「子どもの部」

総評は前ページをご覧ください。

【子どもの部】

最優秀賞 亀山咲希さん(9歳)

小学3年生とは思えないほど「馬の動き」を見事に捉えた作品、ということで、馬のプロである審査員一同の意見が一致。漆黒のたてがみと尾をなびかせて走る馬の力強さが印象的ですが、空や大地のグラデーションの付け方など、絵画的にも優れた本作を最優秀賞としました。

 

優秀賞 茅野ゆいさん(12歳)

中学生らしくしっかりとした画力で描かれた作品ですが、それだけではなく、夕焼けを見上げる馬の姿に、淡い感傷が感じられ、審査員の胸を打ちました。どこか遠くを見つめるシルエットの馬に、多感な少女の心情と、馬に対する愛情をも織り込んだ点が評価されました。

 

優秀賞 渡辺耕大さん(11歳)

デッサン力の確かさや、背景を点描した技巧など、画力の高さを感じさせる作品ですが、それ以上に、ばん馬の哀愁を感じさせる画風は、到底、小学生とは思えないほどの深遠さを孕んでおり、馬関係者である審査員の心を打ちました。

 

騎手会賞 河畑杏音さん(4歳)

同コンテストでも屈指の秀逸な作品。恐らく絵画を学ばれているのでしょうが、わずか4歳とは信じられないほど確かな筆致の作品に、審査員が戸惑う中、騎手会長・西謙一騎手が迷うことなく選んだ一点。色使いの見事さや、構図の素晴らしさもさることながら、馬の愛らしさがストレートに伝わる作風に、騎手会長は魅了されたようです。

 

とかちむら賞 星紅羽さん(8歳)

お馬の親子のかわいらしさが作品全体に溢れる作品。小学校2年生らしい素直な作風は見る人の心を和ませるに十分です。デフォルメされた馬たちですが、空を見上げる表情や、柔らかな鼻先に馬への親しみが感じられました。

 

審査員特別賞 竹内蒼亮さん(7歳)

これぞ、ばん馬! という直球の構図。小学生らしい可愛い筆致でありながら、ばん馬の力強さや優しさがしっかりと絵描き込まれています。馬具やコースの緑色の線にまで目が届いている点は、小学2年生としては稀有な観察力。クレヨンと水彩絵の具を駆使した力作であり、審査員特別賞を授与することとしました。