能力検定に向けて注目の2歳馬、続々入厩

 能力検定を前に、帯広競馬場の厩舎には明日のスターを目指す若駒たちが続々と集結しつつあります。まだまだ初々しい2歳馬たちですが、彼ら彼女らの中から、将来のG1ホース、ばんえい記念馬が誕生するかと思えば、心躍らないファンはいないはず。
 今年の能力検定は4月7日(日)。入場無料で誰でもが観戦できますので、是非、ばんえい競馬の未来を体感しに、帯広競馬場にお越しください。なお、同検定は午前中から開始され午後早くには終了しますので、お早目のご来場をお願いいたします。

オイドンの妹(父スミヨシセンショウ)は第二回の能力検定に出走予定
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アオノレクサスの妹
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今年も大盛況 ばんえい記念前夜祭

 ばんえい競馬界最大のレース=ばんえい記念を盛り上げようと5年前から実施しているの「ばんえい記念前夜祭」。今年はCS放送でお馴染みの小枝佳代アナウンサーの司会で行われたこの前夜祭ですが、予想会では、競馬評論家の斎藤修さん、北海学園大学教授の古林英一さん、ばんえい競走馬生産者の佐々木啓文さんのお三方が、それぞれの立場から独自の狙い目を披露。後半のオークションでは、藤本騎手の2000勝記念ワイングラスや、2000年に発行された雑誌などに高値が付き、活気溢れる催しとなりました。
 なお、オークションでの売上金は全額、来年度開幕初日(4月14日)に実施する協賛レースでの協賛金とさせていただきます。会員に限り、協賛レースの表彰式に参加できますので、ご希望の方は12日正午までに当会にご連絡ください(希望者多数の場合は抽選とさせていただきます)。

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中島結佳さん写真展開催

 中島調教師の奥様・結佳さんの写真展が下記の要領で開催されています。「ばんえい競馬の危機を打破するために、厩舎の人間も何かできるはず」と、得意のカメラを使って活性化に立ち上がった結佳さんを、競馬関係団体が協力し、実現した写真展。厩舎に暮らす人ならではのショットや馬の表情を捕えた作品群は、余人にまねのできない独特の世界観を醸してみる人を魅了します。
なお、23日、24日の両日(12時から15時30分まで)には、これら写真の販売も行われます。いずれも騎手のサイン入り。各ショット1枚限りですので、ご希望の方はお早めに!
 
・とかちむらラウンジ会場 3月1日~31日
 ここではスライドショーもお楽しみいただけます
・ばんえいギャラリー(スタンド入口) 3月1日~25日までの開催日
・スタンド中央通路会場 3月16日~25日(23,24日のみ販売)

競馬場スタンド中央通路に並べられたサイン入り写真の数々
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とかちむらラウンジ会場
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2月21日 啓西小学校で今年度最後の「馬の総合学習授業」

 今年度、競馬場で畑を作ったり、馬の体について学んだり、馬車に乗ったり、と、馬を核とした総合学習を行ってきた啓西小学校3年生ですが、この日が、同総合学習の最終日。ということで、ミルキーによる馬ソリ体験を実施しました。スケートリンクの外周に作られた長い雪道コースをソリで走る爽快感に、児童たちはびっくり。「昔の人は、これで買い物に出かけたんだよ」と説明すると、「昔の人は大変だったんだね」「へぇ、うらやましい!」など思い思いの感想を口にしながら、それぞれに先人の生活に思いを馳せてくれました。
 馬ソリ体験の後は、お待ちかねの乗馬体験。鈴木調教師、今井調教師ご夫妻、それに田上調教師も加わって、3年生53人が、ひとりひとり馬上の人に。夏の馬車体験の時に既に体験済み……とは言え、何度またがっても、ばん馬の背の高さ、大きさ、暖かさに歓喜の声をあげる児童たちでした。
 馬ソリ体験の後は、児童たちが総合学習を締めくくる「ありがとうの会」を催し、畑作業や様々な学習でお世話になった人々を招待。当会からは専務理事・旋丸が参加。児童お手製の豚汁と、同じくお手製の感謝状をいただきました。
 帯広競馬場に一番近い小学校=啓西小学校で、馬を活用した学習が行われたことは、我々、ばんえい競馬に関わる者にとっては、とても嬉しいことでした。今後も、未来の十勝を作る子供たちに、馬の魅力、馬文化の素晴らしさを伝えて行けるよう尽力しなければ、と、子供たちの笑顔に囲まれながら決意を新たにした次第です。

ミルキーのひく馬車に児童は大喜び
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お楽しみの乗馬体験
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ありがとうの会で、ふるまってもらった豚汁
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2月17日第2回馬学セミナー(石狩)を開催

 今回の馬学セミナーは、2部構成とし、第1部は札幌観光馬車で御者をされている渡部一美氏をお招きし、「御者のお仕事」と題したトークショー、第2部は、ばんえい競馬応援企画として、当日実施された第38回黒ユリ賞を中心とした場立ち予想会をおこないました。
 札幌では春から秋にかけ市内中心部を観光幌馬車が運行されています。ご覧になった方も少なくないと思います。この馬車は40年近く前に先代の社長が開始したもので、渡部さんは二代目の御者として活躍されています。おそらく、馬車の御者を本業としている人は、日本広しといえど、渡部さん以外には殆どおられないのではないでしょうか。
 2階にある特別席でおこなわれたトークショーでは、本会の斎藤友香会員が聞き手となり、観光馬車の写真映像を映写しながら、渡部さんからいろいろなお話をうかがうことができました。
 お父さんの跡を継いでラーメン屋さんを営んでおられた渡部さんが、ラーメン屋の客として来ていた先代の社長に誘われ御者になったという異色のキャリアを持つ方です。たまたまお店が移転せざるを得なくなったとき、ラーメン屋はまたいつでもできるが、これを逃すと御者には一生なれないだろうと思って御者の仕事につかれたといいます。
 それまで馬に触ったことさえなかった渡部さんですが、今では相棒の銀太君とともに札幌の街の風物詩となっています。トークショーでは、御者として働くまでの猛訓練、思わぬトラブルのあれこれなどを軽妙にお話していただきました。
 質問コーナーでも参加者からいろいろな質問が出され、渡部さんが丁寧にこたえてくださいました。第1部の参加者は約20名と少し寂しかったものの、終始和やかにおこなうことができました。
 先代の社長は、渡部さんをスカウトするとき、「御者は幸せをもたらす仕事だよ」といったそうです。札幌の街で馬車と銀太君を見た人はみんな笑顔になりますが、これがまさに幸せをもたらすことだと実感すると渡部さんはおっしゃっていました。
 第2部は会場を1階の馬券発売所に移しておこないました。Aiba石狩には古くからの熱心なばんえいファンもおられ、なごやかな雰囲気で予想会をおこなうことができました。
 今回の馬学セミナーin石狩の開催にあたっては、Aiba石狩様にたいへんお世話になりました。末尾になりましたが、改めて深くお礼申し上げます。

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