本年度第2回目の馬学セミナーでは、スウェーデン農科大学の名誉教授ヤン・フィリップソンさんをお招きして「ヨーロッパおよびスウェーデンの乗馬事情とスポーツホースの育種改良」と題した講演をしていただきました。
小さな国でありながら、近年、世界の檜舞台で活躍する馬術競技馬と選手を輩出しているスウェーデン。その急成長の要因である「若馬検定」や「強い種牡馬の選抜」について、具体的な数値をあげて大変、興味深い話を伺うことが出来ました。
今回は乗用馬の生産についてのお話でしたが、科学的な選抜で馬の能力が飛躍的に向上することや、そうした検定の結果をインターネットなどで広く広報することによって、「馬」と「乗り手」の双方が、それぞれの資質に見合ったパートナーを探すことに寄与していることなど、馬産全体について共通する話題を提供していただき、乗馬以外の馬関係者も熱心に講演に聞き入っていました。
育種学の世界的権威であるフィリップソン氏ですが、講演後の役員・関係者との懇親会では気さくなお人柄で馬についてのジョークを飛ばされるなど、同じ「Horse people」として馬談義で大いに盛り上がりました。こうした肩ひじ張らない国際交流も、十勝の馬文化の発展に大きく寄与することと思います。
昨年度のイタリア重ばん馬協会事務局長ジュゼッペ・ピゴッツィさん、そして、今年度のヤン・フィリップソン教授と、海外からの講師をお招きすることが出来たのは、当会のみならず、十勝、道東地区の馬関係者にとっては大変な僥倖でした。これも、両氏を日本に招待された日本馬事協会と帯広畜産大学のお蔭と、この場を借りて御礼申し上げる次第です。
カテゴリー: 馬の話
10月26日(日)馬体感イベント「馬車運行」実施
写真展、体感講座、と続いた馬体感展の最終イベント=馬車運行を実施しました。
秋の行楽シーズンも終盤に差し掛かったこの日は、穏やかな好天に恵まれ、入場門に現れたリッキー馬車の周りには、たちまち人だかりが。一度に約20人が乗れる馬車も数分で満員になる盛況ぶりで、家族連れなど延べ200名を超す方々に馬車乗車を体験していただきました。
また、馬車運行の合間には、ばん馬のリッキー号にもまたがってもらい、ばん馬の大きさや温かさも体感してもらいました。
かつて運搬力として活躍した馬たちのパフォーマンスを実感してもらうことを目的とした同事業でしたが、「馬ってすごいね」「リッキー力持ちだね」という乗客の方々の感想を聞き、当初の目的を達成できたと喜んでいます。
10月11日(土)~13日(祝・月)今年も東京競馬場で「ばんえいイベント」開催
昨年、初めて実施した東京競馬場での「ばんえいイベント」ですが、今年度も、JRAと中央競馬ピーアール・センターのご協力を得て、以下のイベントを実施致しました。
1.ばんえい面白トークショー 10月11日 11:50頃~
東京競馬場の巨大スクリーンを使ってのスケールの大きなトークショー。ばんえいについて造詣の深いお二人の女性キャスター、目黒貴子さんと荘司典子さんをゲストに迎え、矢野吉彦アナウンサーがMCを務める楽しくてタメになるトークショーを開催しました。ばんえい競馬の概要を紹介した昨年から一歩踏み込んで、今年は、ゴール線上での逆転など、ばんえい競馬ならではの面白画像を使ってのトークショー。東京競馬場の大観衆の前で、我らがばんえいを盛大にPRすることができました。
2.ばんえい十勝フェア
イベント開催3日間を通じて、競馬場正門前特設ブースでは、「ばんえい競馬PRコーナー」「ばんえい競馬グッズ販売」「帯広物産展」を展開。最終日は荒天となりましたが、用意した物産品が完売するなど、好評のうちに終了いたしました。