8月3日、17日 乗馬実習実施

全国乗馬倶楽部振興協会の補助を受けての若手育成事業も3年目を迎えましたが、本年度は、前年度まで学生だった育成対象者の半数が厩務員として就職したため、同事業も「厩務員」と「学生」という二つのカテゴリーに区分し、各カテゴリーの育成者に適した講習会を実施しています。

6月に行った金山調教師による講演は主に厩務員対象でしたが、今回は学生の育成者を対象とした乗馬講習を実施しました。とは言え、厩務員の中にも、乗馬の初歩を学びたいという育成者もいたため、学生も厩務員も参加しやすいように、夏休み期間の厩舎全休日(火曜日)に3回実施としました。ただし、10日は荒天で中止。2回だけの開催となりましたが、参加者は、それぞれのレベルに合わせて乗馬の指導を受け、下馬した後も、馬の手入れなど管理についてもスタッフから学ぶなど、内容の濃い実習時間を過ごしていました。

以前からの実習の成果もあり、この日は一人でコーンを回るスラロームも出来るように……
乗馬実習する若手育成者(奥)と下馬後に手入れについて指導を受ける若手育成者(手前)

7月8日 南町中学校「郷土学習」に協力

小規模校での出前授業の翌日は、1学年200名の大規模校・南町中学校の郷土学習に協力。同校が帯広競馬場を訪れ、馬の資料館や、ふれあい動物園で体験学習を行いましたが、当会も、ポニーのエクレア号を使って、馬とのふれあい体験を実施するなどの協力をいたしました。

2~3名でエクレアの引き馬体験をしてもらいつつ、馬や馬文化に対する質問攻めにも対応し……と、好奇心旺盛な中学1年生を相手に、エクレアも当会スタッフも獅子奮迅。それでも、エクレアの一挙手一投足に驚いたり笑ったり、真剣に馬についての珍問奇問を投げかけてきたり、そんな溌剌とした生徒たちとの交流は、コロナ禍の暗い世相にあって、貴重な楽しく明るい時間となりました。

大挙して訪れた生徒の中から希望者は2~3名一組で引き馬体験
大きな瞳のエクレアに、一目惚れの生徒続出

 

6月29日 伝説の名手・金山調教師を招いて若手講習会開催

若手育成事業参加者の要望を受けて、金山明彦調教師を招いての講習会を実施しました。金山氏と言えば、ばんえい史上に燦然と輝く伝説の名騎手。1億円馬キンタローの主戦騎手を務めるなど数々の栄光に包まれた名人ですが、今回は、ばんえい記念の映像を見ながら、騎乗技術などについて、お話をしていただきました。

参加者は、騎手を目指す若手厩務員に、当事業の一期生で新進気鋭ジョッキーとして活躍中の金田騎手も加わった7名。「鞭打(手綱で叩く)で追うのではなく、ハミ(銜)で追う」「馬に緊張感を持たせて障害に向かわせる」など、一般人が聞いても深く頷ける技術論を、わかりやすく講演していただきましたが、参加者からも「こんな馬の場合は、どう対処したら良いのか?」「こんなことで困っているが……」など具体的な質問も出て、明快でありながら深い内容に。参加者も大満足の講習会となりました。

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4月13日 若手育成事業開始

報告が遅れましたが、今年も全国乗馬倶楽部振興協会の補助を受け、若手育成事業を実施中です。

今年度最初の事業として、この日は、帯広競馬場内ふれあい動物園に集まり、まずはミーティング。今年度、学びたいことなどをブレーンストーミング形式で討議しました。

その後は、馬場に出て実馬を使った馬体講座を実施。当会の旋丸専務理事から、馬体や旋毛の場所・名称や、理想的な馬体などについて講義を受けました。

 

6月1日 啓西小学校ばんえい農場活動開始

啓西小学校、帯広競馬場内「ばんえい農場」での活動が始まりました。……とは言っても、昨年に続き、今年も児童抜き。先生方とボランティアの人たちのみでの指導となりました。それでも、初回となった6月1日には、帯広競馬場馬場管理課が耕してくださった畑を整え、地元の企業(山路工業)から寄贈された馬糞堆肥を入れ、種まきまでを完了させることができました。

校長先生も一緒になって植え付けた作物は、ジャガイモ、枝豆、ニンジン、ヒマワリの4種。次回、7月の農園活動(除草と生育観察)までにはコロナが終息し、子供達が揃って農園にやって来ることを祈るばかりです。