生産者支援事業として、本年度も十勝当歳馬展示会に副賞を提供いたしました。同展示会は、生産意欲の向上などを目的に十勝馬事振興会が毎年開催しているものですが、今年は名牝サダエリコ産駒など優れた当歳馬が集結。生産者は勿論、馬主、調教師、騎手など多くの関係者が、熱心に仔馬たちに見入っていました。
ただし、この展示会は共進会などとは異なり、馬の優劣を競うものではないため、当会からの賞品提供も参加賞とし、谷あゆみ調教師の切り絵をあしらった当会特製手ぬぐいを、参加全馬に進呈いたしました。
カテゴリー: 馬の話
10月13、14日 ばんば祭り協力
毎年、1万人以上の観客を集め、秋の恒例行事となった「ばんば祭り」。このお祭りは、帯広の有志で作る「ばん馬と共に地域振興をはかる会」が主催しているものですが、当会も、このお祭りの一翼を担う関係団体として活躍。本年も、「楽しい馬体講座」「装蹄実演」「オリジナルばん馬プレート作り」と三つのコーナーを担当しました。
まず、13日に行ったのは、これもお馴染みとなった「装蹄実演」。帯広競馬場内で装蹄所を開業する千葉装蹄所の皆さんが、ミルキー号の削蹄と装蹄を披露。この道半世紀以上という名人・千葉装蹄師さんの解説の下、古い蹄鉄を外し、蹄を綺麗に切り整え、新しい蹄鉄を作り、装着、と流れるように、ばん馬の装蹄を実演。見事な手さばきに、観客は時に声を上げ、時に深くうなづきながら、熱心に見入っていらっしゃいました。
翌日14日は、こちらも帯広競馬場内で開業されている獣医師の森田先生が登場。リッキー号の協力を得て、馬の体について説明する「楽しい馬体講座」を開講していただきました。
この講座では、馬の体の各部を説明するだけではなく、実際に歯を削ったり、目を洗ったりと、ばん馬の獣医さんならではの迫力溢れる治療シーンなども公開。観客のみならず、関係者にとっても大いに勉強になる有意義な講座でした。
「馬の口には歯の生えていない部分があるので、こんなこともできます」という森田先生の、いきなりの大胆パフォーマンスに、観客はびっくり。

鼻から注射器で洗浄液を入れ、目を洗う治療実演。リッキーの目にも涙が……

以上、ふたつのイベントの他に、常設テントでは開催2日間にわたって、当会スタッフが「ばん馬プレート作り」のコーナーを開設。小さなプレートと馬の積み木を使って、自由に、オリジナルの「ばん馬プレート」を作ってもらう企画でしたが、子供さんは勿論、おとなの方々も積極的に参加。テントの中は、連日満員状態が続き、用意した各日100枚のプレートも完売。小さなお子さんから、お年寄りまで、笑顔で参加いただき、独創的なプレートが出来上がりました。
こんなに素敵なプレートが出来上がりました(これは作品のほんの一部)

ばん馬祭りは、優勝賞金88万円の「人間ばん馬ワールドチャンピオンシップ」がメインのお祭りですが、その他にも、前述当会のイベントなど様々なイベントが目白押しの大イベントです。まだ、お越しになったことのない皆さんには、是非、来年こそ参加いただきますよう、お願いいたします。
9月22日、23日 北海道和種馬祭
毎年、秋に行っている「馬文化祭り」。「馬耕まつり」「チャグチャグ馬コ in 帯広」に続いて、今年は「北海道和種馬祭」と題して北海道和種馬(ドサンコ)によるイベントを開催いたしました。
ドサンコは、ご承知の通り日本在来の小格馬ですが、開拓時代から人や大量の荷物を運び、重要な運搬力として活躍した馬。そんなドサンコのパワーを市民や観光客の皆さんに実感してもらうべく、9月22日、23日の両日、北海道和種馬保存会のメンバーが、3頭のドサンコと共に函館から来帯。伝統的な駄付(だんつけ=馬の背に荷物を載せる手法)の実演や、駄付馬によるパレード、入場者のお出迎えなどで、来場者を歓待いたしました。
今回のイベントは、日本在来種の能力や、伝統的な馬文化の紹介などの目的で実施しましたが、もうひとつ、「ばん馬とドサンコの違いを体感してもらう」というのも大きな目的でした。帯広競馬場来場者の中には、「ばんえい競馬で走ってるのはドサンコでしょ」という人が意外に多く、馬についてかなり詳しい方でも例外ではありません。
和種馬祭では、実際にドサンコと、ばんえい競馬で走る馬を肉眼で見てもらい、こうした誤解をとくための解説も実施。「へぇ、そうだったんだ」と納得していただく場面も多くありました。
チャグチャグ馬コに比べて、地味な企画だけに、どうなることかと心配しましたが、会員や観客の皆様に「貴重なものを見せてもらった」「馬達が可愛かった」と満足していただくことが出来、胸をなでおろしました。遠路はるばる函館から来ていただいた土谷進氏はじめ北海道和種馬保存会の皆々様と3頭の賢く力強いドサンコ達に、心より感謝申し上げます。
まずは、ドサンコ(北海道和種馬たちが入場門で観客をお出迎え)

次は「駄付(だんつけ)実演」。和種馬保存会・土屋進氏の手によって、ロープ1本で馬の背に次々に荷物がつけられていく。

そして、いよいよ駄付をしたドサンコたちによるパレード。
体重300キロと小柄な馬たちですが、重い荷物を積んでも堂々と、そして、従順に行進してくれました。

観客の皆さんも、整然と繋がって歩くドサンコたちに感心することしきり。多くの方々がドサンコたちにカメラを向けていました。

パレードの合間には、保存会のメンバーが昔ながらの馬上で「あぐら」をかく騎乗法も披露。
この他、帯広競馬場内でも、インフォメーション前、スタンド中央広場、ばんえいギャラリーの3か所で、ドサンコの特性や活躍、駄付の解説などを紹介するコーナーを設置。それぞれに、写真やパネル、実際の馬具などを展示。和種馬だけではなく、ばん馬との比較なども併せて紹介いたしました。
9月10日 上美生中学校出前授業
当会発足直後から実施している「馬の出前授業」ですが、かねてより希望していた中学校への出前授業がようやく実現いたしました。小学校対象の同授業でも、常に「学力に繋がる出前授業」を肝に銘じて実施して来ましたが、今回は中学生、しかも高校受験前の3年生ということで、社会科の歴史・公民の学習内容を踏まえて「戦後のモータリゼーションと馬」についての授業といたしました。この授業の後には体験学習として馬に乗ったり、上美生市街を馬車で運行しましたが、馬の牽引能力を実感したり、大型馬の体格を確認したりと、目的をもった体験学習となりました。
更に、3時間目には、社会科の山崎先生による「学習のまとめと発表」が行われ、当会スタッフも授業を参観。「小学生の時にも乗馬や馬車は体験したが、中学生となって、また、更に深く様々な事柄を感じたり、学習したりすることが出来た」「ばんえい競馬が単なるギャンブルではなく開拓の歴史をなど担う生きた歴史教材であることを知った」など活発な意見発表がなされていました。
ただし、今回は、「まとめの学習と発表」の時間も。きっちりとこの日に学んだことを担当の先生の指導の下、復習し、発表しました。



















