2月21日 啓西小学校で今年度最後の「馬の総合学習授業」

 今年度、競馬場で畑を作ったり、馬の体について学んだり、馬車に乗ったり、と、馬を核とした総合学習を行ってきた啓西小学校3年生ですが、この日が、同総合学習の最終日。ということで、ミルキーによる馬ソリ体験を実施しました。スケートリンクの外周に作られた長い雪道コースをソリで走る爽快感に、児童たちはびっくり。「昔の人は、これで買い物に出かけたんだよ」と説明すると、「昔の人は大変だったんだね」「へぇ、うらやましい!」など思い思いの感想を口にしながら、それぞれに先人の生活に思いを馳せてくれました。
 馬ソリ体験の後は、お待ちかねの乗馬体験。鈴木調教師、今井調教師ご夫妻、それに田上調教師も加わって、3年生53人が、ひとりひとり馬上の人に。夏の馬車体験の時に既に体験済み……とは言え、何度またがっても、ばん馬の背の高さ、大きさ、暖かさに歓喜の声をあげる児童たちでした。
 馬ソリ体験の後は、児童たちが総合学習を締めくくる「ありがとうの会」を催し、畑作業や様々な学習でお世話になった人々を招待。当会からは専務理事・旋丸が参加。児童お手製の豚汁と、同じくお手製の感謝状をいただきました。
 帯広競馬場に一番近い小学校=啓西小学校で、馬を活用した学習が行われたことは、我々、ばんえい競馬に関わる者にとっては、とても嬉しいことでした。今後も、未来の十勝を作る子供たちに、馬の魅力、馬文化の素晴らしさを伝えて行けるよう尽力しなければ、と、子供たちの笑顔に囲まれながら決意を新たにした次第です。

ミルキーのひく馬車に児童は大喜び
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お楽しみの乗馬体験
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ありがとうの会で、ふるまってもらった豚汁
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2月17日第2回馬学セミナー(石狩)を開催

 今回の馬学セミナーは、2部構成とし、第1部は札幌観光馬車で御者をされている渡部一美氏をお招きし、「御者のお仕事」と題したトークショー、第2部は、ばんえい競馬応援企画として、当日実施された第38回黒ユリ賞を中心とした場立ち予想会をおこないました。
 札幌では春から秋にかけ市内中心部を観光幌馬車が運行されています。ご覧になった方も少なくないと思います。この馬車は40年近く前に先代の社長が開始したもので、渡部さんは二代目の御者として活躍されています。おそらく、馬車の御者を本業としている人は、日本広しといえど、渡部さん以外には殆どおられないのではないでしょうか。
 2階にある特別席でおこなわれたトークショーでは、本会の斎藤友香会員が聞き手となり、観光馬車の写真映像を映写しながら、渡部さんからいろいろなお話をうかがうことができました。
 お父さんの跡を継いでラーメン屋さんを営んでおられた渡部さんが、ラーメン屋の客として来ていた先代の社長に誘われ御者になったという異色のキャリアを持つ方です。たまたまお店が移転せざるを得なくなったとき、ラーメン屋はまたいつでもできるが、これを逃すと御者には一生なれないだろうと思って御者の仕事につかれたといいます。
 それまで馬に触ったことさえなかった渡部さんですが、今では相棒の銀太君とともに札幌の街の風物詩となっています。トークショーでは、御者として働くまでの猛訓練、思わぬトラブルのあれこれなどを軽妙にお話していただきました。
 質問コーナーでも参加者からいろいろな質問が出され、渡部さんが丁寧にこたえてくださいました。第1部の参加者は約20名と少し寂しかったものの、終始和やかにおこなうことができました。
 先代の社長は、渡部さんをスカウトするとき、「御者は幸せをもたらす仕事だよ」といったそうです。札幌の街で馬車と銀太君を見た人はみんな笑顔になりますが、これがまさに幸せをもたらすことだと実感すると渡部さんはおっしゃっていました。
 第2部は会場を1階の馬券発売所に移しておこないました。Aiba石狩には古くからの熱心なばんえいファンもおられ、なごやかな雰囲気で予想会をおこなうことができました。
 今回の馬学セミナーin石狩の開催にあたっては、Aiba石狩様にたいへんお世話になりました。末尾になりましたが、改めて深くお礼申し上げます。

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2月12日 第1回馬学セミナー「フット・ケアの基本」開催

 本年度第1回目の馬学セミナーとして『フット・ケアの基本』と題した講演を帯広市内で開催いたしました。今回のセミナーは、日本軽種馬協会と日本装削蹄協会の全面的協力を得て、十勝軽種馬農協、十勝馬事振興会との共催で開催したものですが、日本装削蹄協会の森達也氏からは「馬の蹄の仕組みや病気など」について、また、日本軽種馬協会の田中弘祐氏からは「削蹄などによる馬の四肢の湾曲の矯正など」について講演いただきました。両講師共に、スライドなどを多く使って実際の症例などをわかり易く解説され、蹄について知識の浅い受講者にも、かなり深い知識を持ったプロの方にも、それぞれ興味深く聴講できる素晴らしい講演となりました。
 帯広畜産大学の学生、ばん馬の生産者など多くの方々に参加いただき、予想以上の盛会となりましたが、当会会員の皆様に広く受講いただくためにも次回以降は週末の開催なども検討する所存です。また、今回は当会を含む5団体の連携という新しい形での実施でしたが、今回の実施を踏まえて今後とも同様のセミナーを開催したいと考えておりますので、その際は更に多くの皆様に受講いただきますよう、お願い申し上げます。

開催にあたつて当会理事長・三宅陽一がご挨拶
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平日・日中の開催にも関わらず多くの方々が受講
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栃木県にある装蹄教育センターで教鞭をとる日本装削蹄協会・森講氏からは、蹄の仕組みや病気などについて専門的でありながらわかりやすいお話が
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馬生産・静内で多くの患馬を診ておられる日本軽種馬協会の田中氏からは、仔馬の脚の湾曲などについての実際的な治療法などについてのお話がなされました。
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1月1日 新年恒例・協賛レース実施

新年の恒例となった「リッキーハウス利益還元杯」を本年度も実施いたしました。
 リッキーハウスやネットショップなどで販売した蹄鉄商品の利益を積み立て、1年に1度行う同協賛レース。今年は、個人協賛レース(各協賛金2万円)を3本、1月1日の第1レースから第3レースまで実施。表彰式では、当会会員の皆さんが参加くださり、寒さも吹き飛ばす、楽しくて熱い協賛レースとなりました。
 当会では、毎年、元日と新年度開幕当日に、協賛レースを行い、会員の皆様と共に、ばんえい競馬を盛り上げています。是非、表彰式などにご参加されるなど、同事業にご協力のほど、お願い申し上げます。(表彰希望者多数の場合は、抽選で参加者を決定させていただきます)
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ばんえいクリスマス・リース作りブース開設

 本年度は、ばんえい十勝馬主協会との連携事業を積極的に展開して来ましたが、12月9日馬主協会主催で行われた「どっきどき・ばんえいクリスマス」でも事業協力。帯広競馬場で馬券を500円買うと、色々な遊びが体験できたりホットドリンクが楽しめたりする同イベント。その中で、当会はクリスマス・リース作りのブースを設置し、来場者に、ばんえい競馬をモチーフとしたクリスマス・リース作りを楽しんでいただきました。当日は悪天候のため来場された方は少なめでしたが、子供さんのみならず年配の常連客の方々も参加されるなど、いつもとは、ちょっと違った風景が見られました。

ばん馬のオーナメントをつけるのが「ばん馬リース」たる所以
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悪天候の中、「これがやりたくて競馬場に来ました」というお客様も
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常連のお客様も参加してくださいました
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