6月13日 人材育成事業「グランドワーク講習会」

「人と馬の共生プロジェクト」の人材育成事業の一環として、表記の講習会を実施いたしました。「グランドワーク」とは、馬に乗らずに馬とのコミュニケーションを図る操作のことですが、今回は、馬との関わりの基礎を学んでもらうために、グランドワークなどの熟練者である原山路子氏に講師を依頼。原山氏の牧場とポニーをお借りしての実施となりました。
育成対象の学生2名と、ふれあい動物園ボランティアスタッフ1名、計3名が受講した講習会の1講座目は座学。約2時間にわたり、馬と人との感覚の違いや馬へ制御の知識など、馬に関わる者が日頃認識していると思われがちな事柄を丹念に洗い出し、「無意識の意識化」によって、より確実に、より人と馬の負担を軽くして馬を操作する、という観念を学んでもらいました。

 ↑ 実際の頭絡や、リードを使っての学習

午後からの2講座目は、野外での実践。こちらもびっしり2時間、1講座目で学んだ観念を思い描きながらポニーをリード(引き綱)で操作することを実践しました。受講者は全員、乗馬経験者なので、馬を曳く事には慣れているのですが、ひとつひとつの行動を意識し、ポニーの気持ちを汲み取りつつ無駄なく人と歩調を合わせて歩かせるのは、思いのほか大変な作業のようでした。しかし、それだけに、「目から鱗が落ちる」というような感覚に全員、大満足。収穫の多い講習会となりました。
これらの講習会は、更に続け、レベルの高い技術の学習機会を育成人材に提供する予定です。また、厩舎関係の若手人材も近々、参加予定です。

↑ 前進や方向の指示についての指示の出し方を教える原山氏
 ↑ 実際にポニーを曳いて、今まで無意識に行っていた行動を確かめつつ、馬を操作する練習

5月30日 啓西小学校「馬の総合学習」第1弾・農園活動を支援

例年行われる啓西小学校3年生の「馬の学習」。その第1弾として帯広競馬場での「農園活動」が実施されました。勿論、今年も当会が同学習を全面的にバックアップ。ばんえい振興室や北海道有線株式会社の協力を得て、農園の畑起しなど、前準備をお手伝いいたしました。
その甲斐あって、今年の畑のコンディションは絶好。ふかふかの畑に、3年生54名が、ジャガイモ、大豆、ニンジン、ひまわりと4種類の作物を播種しました。
なお、この畑では、今年も、秋の収穫後に「馬耕」の実施を予定しています。

5月9日 帯広市立南町中学校で出前授業

今年も、帯広競馬場からほど近い南町中学校で、出前授業を行いました。
同校では3年前から郷土学習として「ばんえい競馬学習」を行っていますが、馬に実際にふれるのは、帯広競馬場で。ということで、この日は、当会・旋丸専務理事が同校を訪れ授業をしてまいりました。テーマは昨年同様「帯広の開拓と馬の歴史」について。明治16年に依田勉三が帯広に入植して以降の、人と馬の暮らしについて1時間の講義を行いました。
1学年200名というマンモス校ですが、いつも、その学習態度の素晴らしさには感嘆させられます。今年も、熱心に話を聞き、その後には、心のこもった感想文も当会に届けられました。

4月28日 2018年度フェアプレー賞表彰式

高潔なフェアプレー精神を貫く騎手に授与する「ばんえいフェアプレー賞」の表彰式を開催いたしました。今年で第3回となるフェアプレー賞には、昨年度・特別奨励賞を受賞した阿部武臣騎手が、ついに本賞を獲得。スワロフスキーのトロフィーと賞金50万円が当会理事長・三宅陽一から授与されました。また、西謙一騎手、渡来心路騎手には、次代を担う若手騎手の旗手として活躍することを期待し、特別奨励賞として、ばんえいメダルを埋め込んだ特製盾と賞金5万円が贈られました。

左から西騎手、阿部騎手、三宅理事長、渡来騎手

2018年度フェアプレー賞は阿部武臣騎手!~特別奨励賞は西謙一騎手と渡来心路騎手に~

2018年度ばんえいフェアプレー賞  阿部武臣騎手

【授賞理由】 今年度の騎乗数が1039回と全騎手の中で最多であったにも関わらず、戒告、騎乗停止の処分が皆無であったことは、高い技術とフェアプレー精神を示すものである。また、リーディング鈴木騎手との勝鞍の差は僅か「2」、重賞勝鞍においても「5」と鈴木騎手に次ぐ優れた成績であること。加えて、ばんえい新記録23連勝を果たしたホクショウマサル号に騎乗するなど、ばんえい競馬への注目度を高めることにも貢献したことなどから、疑義を挟む余地なく、選考委員全員が阿部騎手に本賞を授与することで意見が一致した。
阿部騎手には、今後もフェアプレー精神溢れる騎乗で、後進の目標となるよう一層の努力向上を期待する。

2018年度ばんえいフェアプレー賞 特別奨励賞 
フェアプレー賞・本賞を授与する基準には至らなかったが、ばんえい競馬に対する真摯な態度に加え、観客に感動を与える行動を讃え、以下2名の騎手に特別奨励賞を授与することとした。
西謙一騎手
【授賞理由】騎乗数が阿部騎手に続く1011鞍と多数に上ったにも関わらず戒告、騎乗停止が皆無であったことから、特別奨励賞を授与することで選考委員の意見が一致した。
また、初のリーディング・ベスト3入りを果たし、若手騎手の旗頭として奮戦していること、騎手会長として積極的にイベントに参加するなど、騎手界を牽引していることなども高く評価された。
今後も、若手騎手を代表する存在として、より一層技術向上を図り、フェアプレー精神を貫く騎手として活躍することを期待する。

渡来心路騎手
【授賞理由】デビューから8年間で188勝と成績が低迷していた本騎手が、9年目の2018年度は78勝と飛躍的に勝星を伸ばし、同年最も顕著な成長を見せた。また、勝率に於いても1割を超え、技術の確かさが認められることや、積極的な騎乗で馬の能力を発揮させることを心がけるなど、爽やかな騎乗ぶりでファンを沸かせたことなどが高く評価された。
今後の成長を期待し、激励する意味を持込めて特別奨励賞を授賞するものである。