「ワクワクばんえい競馬教室」盛会!

北海道新聞ぶんぶんクラブと共同で開催した「ぶんぶんクラブ ワクワクばんえい競馬教室」が6月26日、札幌の北海道新聞本社で開催されました。
当日は、30度を越す蒸し暑い日でしたが、ばんえい競馬のヘビーなファンから、ばんえい競馬は未経験という人まで合わせて80名が駆けつけてくれました。

今回の教室は、3部構成でしたが、まず、第1部では、北海学園大学教授で当会の理事でもある古林先生が、ばんえい競馬についてのお話を。経済学者である古林先生だけに、ばんえい競馬の歴史や施行形態について詳しく解説され……とは言いながらも、学生時代は落語研究会でならした古林先生、随所に楽しいお話や笑いを盛り込んで、会場はしばしば笑いの渦に巻き込まれていました。
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楽しくて、ためになる古林先生のお話の後は、これまた、受講生待望のミスターばんえい金山明彦調教師が登場。古林先生との対談形式で、VTRを見ながらレースでの騎手さんの心理や馬の性格、レースでの駆け引きなど、様々なお話を披露して下さいましたが、前人未到の3299勝をあげた名手の言葉に、受講生の皆さんも興味津々。熱心に聞き入っておられました。
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そして、最後は、「お楽しみクイズ大会」。
レースVTRを途中まで流して、優勝馬を当てる「勝ち馬当てクイズ」を実施。
正解者には当会オリジナルのSTOP&GO帽子や、ばんえい十勝ロゴ入りミニタオルがプレゼントされました。

こうして盛会の内に終了した「ばんえい競馬教室」。
でも、お楽しみは、まだまだ続き……。

会場となった北海道新聞本社の向かい側、札幌時計台前には、札幌名物の馬車の停留所があるため、教室終了後、受講生の皆さんは時計台に移動して、馬車をひく大型馬「銀太君」とご対面。大きな芦毛の馬体に歓声をあげ、都会を堂々と闊歩するその勇姿にエールを送りました。
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その後は、受講生の中の希望者と共に、場外馬券発売所Aiba札幌駅前に移動。
受講生のために用意された特別観覧席で、ばんえい競馬を楽しんでいただきました。
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と、盛りだくさんの「ぶんぶんクラブ ワクワクばんえい教室」も無事終了。
北海道新聞社の尽力や、札幌のメンバーの多大な強力のお陰で、楽しく有意義な教室が開催できました。

こんな楽しいイベントを他地域でも開催できれば、と考えておりますので、会員の皆様から様々な企画、ご提案などいただければ幸いです。

※札幌支部のページにも、お手伝いいただいた会員のゆんゆんさんからの報告がありますのでご覧下さい。
http://umabunka.com/sapporo/

本年度最初の馬の出前授業実施

6月21日、本年度最初となる馬の出前授業を帯広市立啓西小学校で実施いたしました。
啓西小学校は、昨年に続いて本年度も総合学習の一環として「馬の学習」に取り組んでいますが、今年は3年生84名が対象。
 まずは、いつものように教室で馬についての学習。他の動物と「歯の形態」を比較し、草食動物と肉食動物の性質の違いなどを考えました。……というと、難しそうですが、写真を見ながら、「これは、どんな動物の歯?」といったクイズを出しながらの授業。なので、子ども達も、悩みながらも大喜びで馬について学んでくれました。
 さて、そうして教室で学習した後は、お待ちねの「馬とのふれあい授業」。今回は、調教の達人=持田裕之さんとポニーのミニーちゃんが来校。

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持田さんが馬の体の仕組みなどを説明してくれましたが、時には、実際にミニーちゃんに触ったり、また、ミニーちゃんの走り方を見たりして、この時間も、また、子供たちは楽しみながら、様々な知識を吸収してくれました。

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 2時間の授業が終わった後には、「また、馬に触りたい」「馬の勉強をしたい」との声が。そんな子供たちと、「また第二回目の授業に来るからね」と約束して、今年度第1回の馬の出前授業も無事、終了いたしました。(旋丸)
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平成21年度総会が行われました

NPOとかち馬文化を支える会の平成20年度総会が、5月23日15:30より、とかちプラザ402号室において開催されました。

開会の辞を述べたあと、総会成立要件の確認を致しました。
正会員数293名中、出席者数18名、委任状139名をもって、総会の成立が確認されました。
それから、柏村理事長が挨拶。ばんえい競馬の存続はもちろん、周りに育ててもらえる環境をつくりたい。ばんえい競馬と市民との結びつきを今後も深めていきたい、とのお話をいただきました。

議長には古林理事が選出され、議事録署名人として柏村理事長、、斎藤修氏が選ばれました。

その後、議事の説明に入りました。旋丸専務理事より平成21年度の事業、決算報告が、監査の高野氏より監査報告。それから再度旋丸氏より、平成22年度の事業計画、予算案の説明がありました。
すべての議事につきまして、満場一致で承認されました。

また、半年会員、学生会員の新設について確認をいたしました。
会員の方からは、写真コンテストの開催や、会報などにおける会員への郵送料の軽減について、提案がありました。

お忙しいところ、出席していただいた方、委任状を送っていただいた方、ありがとうございました。
(斎藤)
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チャグチャグ馬コ 大成功!

地元メディアでも大きく取り上げられておりましたが、以前からの告知通り、3月23日、24日の両日、「チャグチャグ馬コ in 帯広」を開催いたしました。
 とかち馬文化を支える会では、毎年、「馬文化まつり」と題して馬文化に関わるイベントを行っておりますが、昨年は、無形民俗文化財である岩手県のお祭り「チャグチャグ馬コ」の保存会の皆様を招き、帯広競馬場できらびやかな装束をつけた馬のパレードを敢行。大好評を博しました。
この好評にお応えして、今年も同イベントを開催することと致しましたが、本年は、更にバージョンアップ。チャグチャグ馬コのふるさと=岩手県滝沢村から駆けつけて下さった総勢22名の「チャグチャグ馬コ同好会」のメンバーと共に、ばんえい競馬の本年度開幕に併せ2日間にわたってイベントを実施。
23日には、絢爛豪華な衣装を全身にまとった4頭の馬が、帯広駅前から中心部の商店街・広小路、道東唯一のデパート「藤丸」前などを鈴の音も高く行進。途中、帯広市役所では帯広市・米澤市長を表敬訪問。この豪華なパレードに、道行く人のみならず、沿道のビルからも多くの人たちが、色彩豊かな衣装で飾られた馬や、その鞍上に座る子供=「姉っこ」に手を振ったり、感嘆の声をあげたりしていました。

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絢爛豪華な衣装で市内をパレード

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米澤・帯広市長(左)を表敬訪問する藤倉喜久治・滝沢村敢行協会会長

 また、翌日24日は、ばんえい競馬開幕初日を迎えた帯広競馬場で、再びチャグチャグ馬コを披露。この日は、多くの観客の見守る中、馬への装束の装着から公開。一式500万円以上という、極彩色の馬具の装着に観客も見とれるばかり。馬装が整った後は、馬とチャグチャグ馬コのメンバーが入場門で観客をお出迎えし、写真撮影会なども行われました。

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 そして、勿論、同競馬でもパレードを実施。午前11時のプレ・パレードに続き、14時からは、いよいよ本番の競馬場内パレード。前日同様、可愛い「姉っこ」がまたがった4頭の馬コがスタンド前に現れると、レース前で閑散としていたスタンドがたちまち人で溢れ、チャグチャグ馬コの踊りなどに見入っていました。

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 昨年も皆様から絶賛された当イベントでしたが、本年度は、競馬場のみならず帯広市内でも多くの人々に馬文化を実感いただくことが出来ました。これも、滝沢村から駆けつけてくださった「チャグチャグ馬コ同好会」や村役場、商工会、観光協会の皆々様のお陰と深く深く感謝申し上げます。また、このイベント実施にあたっては、帯広市、オッズパークばんえいマネジメントなどなど、様々な方々からご協力いただきました。当会役員も含めて、全ての方々に心より感謝申し上げます。(とかち馬文化を支える会・専務理事=旋丸巴)

公開質問状への回答

4月8日付で、帯広市長候補3氏に郵送しました公開質問状について、米沢のりひさ氏、上野敏郎氏(到着順)よりFAXにて以下のような回答が寄せられましたので、公開いたします。
なお、猪股氏よりは13日正午現在、回答は届いていません。

【米沢のりひさ氏からの回答】
                               2010年4月10日
とかち馬文化を支える会
 理事長 柏 村 文 郎 様
                               米沢 のりひさ
             
                公開質問状に対する回答

貴会のご活動に敬意を表します。質問状に対して以下のとおり回答いたします。

                     記

1..ばんえい競馬はご質問にあるように大きな経済波及効果を地域にもたらしていると思っています。

2.ばんえい親馬のこれまでの経緯やまちづくりへの貢献については、認識しています。
 とりまく環境の厳しい現状を踏まえ、存続のための可能な限りの努力をすべきと思っています。そして、そのためには関係者や支援者などみんなで知恵を出し合い、取り組むべきだと考えています。

3.「オール十勝」か「オール北海道」かは別として、より広範な取組みは、存続のために必要なことだと思います。

【上野敏郎氏からの回答】

特殊非営利活動法人 とかち馬文化を考える会
理事長 柏村 文郎様

 先日、ご送付いただきました公開質問状につき、以下、ご回答いたします。遅くなりまして申し訳ございません。よろしくお願い致します。
                                    上野敏郎
【質問】
1.ばんえい競馬は経済波及効果65億円超と言われる大きな産業ですが、ばんえい競馬が廃止された場合、これに代わる産業が十鋳にある、とお考えになりますか? ご意見をお聞かせください。
【回答】
 65億円超という数字だけを考えれば、観光産業、あるいは農業を基幹とする新産業の創出で補うことができると思います。例えば、2泊3日の帯広滞在でもたらされる経済効果は約4万6000円といわれており、これを15万人増やすことで、約68億円の経済効果となります。
 ばんえい競馬も観光資源の一つですが、十勝にある様々な観光資源を活用した施策を打ち出すことで、観光客増は実現できると考えています。

【質問】
2.ばんえい競馬への支出については「血税を使う」と批判されることがありますが、日本中央競馬会や地方練馬全国協会などを経て、馬産業は畜産振興や全国の教育や福祉などに経済的支援をしています。ばんえい競馬についても、過去、市営競馬組合時代には、巨額の利益をもって帯広市に貢献し、市道や学校建設などに役立てられてきました。このような経緯および現状についてご存知でしょうか。また、十勝において馬産業が衰退した場合の経済的および馬文化への打撃についてのお考えをお聞かせください。
【回答】
 ばんえい競馬の利益が様々な市施設整備に貢献してきたことは知っております。
 ただ、今現在は、ばんえい競馬の収支が赤宇になった場合にも赤字補填のために税金を使うことは市民の理解を得られないと判断しています。現市長もそれを前提に、ばんえい競馬の継続を判断していますので、それを尊重しつつ、馬文化を守る観点からばんえい競馬を継続できる道を探っていきたいと考えています。

【質問】
3.3月22日に当会が開傭いたしました「2010ばんえいフオーラム」において、「ばんえい競馬はオール十勝の問題として板われるべき」とのご提案がありましたが、この点について、お考えをお聞かせください。
【回答】
 馬文化は帯広だけのものではなく十勝全体に共通するものですし、ばんえいを観光資源としてより価値を高めることは、十勝に多くの人を呼ぶことにつながりますので、オール十勝で考えていくべき、と思っています。
 ただ、その環境を作っていく努力を帯広市は十分果たしてきませんでした。今後は、十勝の各自治体に対し、ばんえい競馬の議論を、より積極的に呼びかけていくべきだと考えています。