9月22日、23日 北海道和種馬祭

 毎年、秋に行っている「馬文化祭り」。「馬耕まつり」「チャグチャグ馬コ in 帯広」に続いて、今年は「北海道和種馬祭」と題して北海道和種馬(ドサンコ)によるイベントを開催いたしました。
 ドサンコは、ご承知の通り日本在来の小格馬ですが、開拓時代から人や大量の荷物を運び、重要な運搬力として活躍した馬。そんなドサンコのパワーを市民や観光客の皆さんに実感してもらうべく、9月22日、23日の両日、北海道和種馬保存会のメンバーが、3頭のドサンコと共に函館から来帯。伝統的な駄付(だんつけ=馬の背に荷物を載せる手法)の実演や、駄付馬によるパレード、入場者のお出迎えなどで、来場者を歓待いたしました。
 今回のイベントは、日本在来種の能力や、伝統的な馬文化の紹介などの目的で実施しましたが、もうひとつ、「ばん馬とドサンコの違いを体感してもらう」というのも大きな目的でした。帯広競馬場来場者の中には、「ばんえい競馬で走ってるのはドサンコでしょ」という人が意外に多く、馬についてかなり詳しい方でも例外ではありません。
 和種馬祭では、実際にドサンコと、ばんえい競馬で走る馬を肉眼で見てもらい、こうした誤解をとくための解説も実施。「へぇ、そうだったんだ」と納得していただく場面も多くありました。
 チャグチャグ馬コに比べて、地味な企画だけに、どうなることかと心配しましたが、会員や観客の皆様に「貴重なものを見せてもらった」「馬達が可愛かった」と満足していただくことが出来、胸をなでおろしました。遠路はるばる函館から来ていただいた土谷進氏はじめ北海道和種馬保存会の皆々様と3頭の賢く力強いドサンコ達に、心より感謝申し上げます。

まずは、ドサンコ(北海道和種馬たちが入場門で観客をお出迎え)
DSC05577.JPG

次は「駄付(だんつけ)実演」。和種馬保存会・土屋進氏の手によって、ロープ1本で馬の背に次々に荷物がつけられていく。
DSC05646.JPG

そして、いよいよ駄付をしたドサンコたちによるパレード。
体重300キロと小柄な馬たちですが、重い荷物を積んでも堂々と、そして、従順に行進してくれました。
DSC05689.JPG

DSC05698.JPG

DSC05694.JPG

観客の皆さんも、整然と繋がって歩くドサンコたちに感心することしきり。多くの方々がドサンコたちにカメラを向けていました。
DSC05743.JPG
パレードの合間には、保存会のメンバーが昔ながらの馬上で「あぐら」をかく騎乗法も披露。

この他、帯広競馬場内でも、インフォメーション前、スタンド中央広場、ばんえいギャラリーの3か所で、ドサンコの特性や活躍、駄付の解説などを紹介するコーナーを設置。それぞれに、写真やパネル、実際の馬具などを展示。和種馬だけではなく、ばん馬との比較なども併せて紹介いたしました。

DSCF6327.JPG

DSCF6308.JPG

大活躍してくれた3頭のドサンコたち。車から愛らしい顔を見せて帰途に。本当に、2日間、頑張ってくれて、ありがとう!!
DSCF6414.JPG

今週末は「北海道和種馬祭」

 毎年、当会では「馬文化祭り」と題して馬文化を楽しく体感できるイベントを開催していますが、本年度は「北海道和種馬祭」を開催します。
 北海道和種馬というのは、ご承知のとおり、ドサンコを呼ばれる小型馬。このドサンコたちに、駄付(ダンツケ)と呼ばれる伝統的な方法で荷物を載せ、帯広競馬場をパレードしてもらおう、というのが、このお祭りの趣旨。北海道開拓時代の馬たちの活躍風景を肉眼で観てもらえる貴重なイベントです。
 希望者が、実際に駄付を体験できる「駄付にチャレンジ」というコーナーも設けましたので、是非、今週末は帯広競馬場にご来場下さい。
s.JPG

8月23日 啓西写生会

 何度もお伝えしているように今年は啓西小学校3年生が「ばんえい競馬」を核とした総合学習に取り組んでいますが、この日は、同校4年生がリッキーを題材に写生会を実施。当会も、お手伝いとして参加いたしました。
 ちょうど暑い時期ではありましたが、この日は、ちょうど薄曇りで気温も低めで、絶好の写生会日和。子供たちも楽しく、力強くリッキーを描いていました。
 
こんな至近距離で写生が出来るのも、温和なリッキーだからこそ。
2時間、じっと動かずモデルを務めてくれたリッキーと、お世話いただいた服部調教師ご夫妻に感謝の一日でした。

S1.JPG

S3.JPG

8月18日 愛馬感謝の集い

 昨年度から始まった「愛馬感謝の集い」を、本年度も帯広競馬場内馬頭観音堂にて行いました。実施に先立っては、西邑調教師や大口騎手の父上などが観音堂周辺を整備してくださったり、ばんえい振興室の有志の方々が旗竿を準備してくださるなど、皆さんのご厚意で行われた当集いですが、今年は、当会会員各位からも十数名参加いただくなど、昨年にも増して、盛大な会となりました。
 この集いは、日頃、我々のために懸命に働いてくれる馬達への感謝をこめて行うものですが、振興室、馬主協会、調教師会、騎手会など、ばんえいに係る全ての方々が一堂に会する集いとなりつつあります。こうした馬関係者を繋ぐ事業として来年度以降も実施して行きたいと考えていますので、会員の皆々様もますますのご支援をお願い申し上げます。

A1.JPG

A2.JPG

A4.JPG

A3.JPG

8月12日マスターズカップ

 今年で第三回目となった当会主催のマスターズカップ。ばんえい競馬歴史に燦然と輝く金字塔をいくつも打ち立てた「ミスターばんえい」こと金山明彦調教師や、2000勝騎手だった岩本利春調教師など、往年の名手9名が勢ぞろい。火花を散らす熱戦を繰り広げました。
 レースは、序盤から各馬が一線に並ぶ白熱戦。第二障害まで一進一退の攻防が繰り広げられましたが、一斉に障害を駆けあがった馬群から最初に抜け出したのは、やっぱり我らが「ミスター」金山師が手綱を取るコトブキライアン。体を素早く左右に振るキレのあるフォームでゴールへ驀進。続いて坂を降りた金田師スギノファントムと服部師キタノドリーマーが鋭く迫りましたが、ミスターが貫録を見せて1着でゴール。第三回の覇者となって、優勝トロフィーと賞品ビール100本を手中にしました。

DSC_0127.JPG

DSC_0168.JPG