6月26日 帯広市立清川小学校で出前授業

3年前から「馬の学習」を恒例授業として取り組んでいる清川小学校で、出前授業を実施しました。
3年生は「草食動物と肉食動物」というテーマで、馬を始めとした動物たちの生態について、4年生は「北海道開拓と馬」というテーマで馬を核とした北海道開拓から機械化までの歴史について学んでもらいました。農村地帯の小さな学校だけに、農家の子ども達が多い同校ですが、馬を身近に知る児童は案外少なく、3年生、4年生共に、「へぇー」を連発する授業となりました。
そんな教室での学習の後は、お楽しみの馬車体験。服部厩舎のフクスケ号が引く馬車に乗った児童たちは、大喜び。この日、十勝地方は30度を超える真夏日になったため、フクスケの体調を考慮して馬車運行は各学年1週ずつとしましたが、その分、ニンジンをやったり、背中に載ったりと、ばん馬とのふれあいをたっぷり楽しんだ子供たち。トラックに乗り込んで帰るフクスケを、名残惜しそうに見送っている姿が、ちょっと切なく、とても愛らしく見えました。

↑ 防風林に囲まれた緑豊かな校庭を周回するフクスケ馬車。

 ↑  最初は馬が怖かった児童も服部調教師がリードすれば、すぐに馬と友達に。

 

 

6月13日 人材育成事業「グランドワーク講習会」

「人と馬の共生プロジェクト」の人材育成事業の一環として、表記の講習会を実施いたしました。「グランドワーク」とは、馬に乗らずに馬とのコミュニケーションを図る操作のことですが、今回は、馬との関わりの基礎を学んでもらうために、グランドワークなどの熟練者である原山路子氏に講師を依頼。原山氏の牧場とポニーをお借りしての実施となりました。
育成対象の学生2名と、ふれあい動物園ボランティアスタッフ1名、計3名が受講した講習会の1講座目は座学。約2時間にわたり、馬と人との感覚の違いや馬へ制御の知識など、馬に関わる者が日頃認識していると思われがちな事柄を丹念に洗い出し、「無意識の意識化」によって、より確実に、より人と馬の負担を軽くして馬を操作する、という観念を学んでもらいました。

 ↑ 実際の頭絡や、リードを使っての学習

午後からの2講座目は、野外での実践。こちらもびっしり2時間、1講座目で学んだ観念を思い描きながらポニーをリード(引き綱)で操作することを実践しました。受講者は全員、乗馬経験者なので、馬を曳く事には慣れているのですが、ひとつひとつの行動を意識し、ポニーの気持ちを汲み取りつつ無駄なく人と歩調を合わせて歩かせるのは、思いのほか大変な作業のようでした。しかし、それだけに、「目から鱗が落ちる」というような感覚に全員、大満足。収穫の多い講習会となりました。
これらの講習会は、更に続け、レベルの高い技術の学習機会を育成人材に提供する予定です。また、厩舎関係の若手人材も近々、参加予定です。

↑ 前進や方向の指示についての指示の出し方を教える原山氏
 ↑ 実際にポニーを曳いて、今まで無意識に行っていた行動を確かめつつ、馬を操作する練習

5月30日 啓西小学校「馬の総合学習」第1弾・農園活動を支援

例年行われる啓西小学校3年生の「馬の学習」。その第1弾として帯広競馬場での「農園活動」が実施されました。勿論、今年も当会が同学習を全面的にバックアップ。ばんえい振興室や北海道有線株式会社の協力を得て、農園の畑起しなど、前準備をお手伝いいたしました。
その甲斐あって、今年の畑のコンディションは絶好。ふかふかの畑に、3年生54名が、ジャガイモ、大豆、ニンジン、ひまわりと4種類の作物を播種しました。
なお、この畑では、今年も、秋の収穫後に「馬耕」の実施を予定しています。

5月9日 帯広市立南町中学校で出前授業

今年も、帯広競馬場からほど近い南町中学校で、出前授業を行いました。
同校では3年前から郷土学習として「ばんえい競馬学習」を行っていますが、馬に実際にふれるのは、帯広競馬場で。ということで、この日は、当会・旋丸専務理事が同校を訪れ授業をしてまいりました。テーマは昨年同様「帯広の開拓と馬の歴史」について。明治16年に依田勉三が帯広に入植して以降の、人と馬の暮らしについて1時間の講義を行いました。
1学年200名というマンモス校ですが、いつも、その学習態度の素晴らしさには感嘆させられます。今年も、熱心に話を聞き、その後には、心のこもった感想文も当会に届けられました。

人と馬の共生プロジェクト始動!~より安全で快適な人馬の姿を求めて~

NPO法人とかち馬文化を支える会では、平成19年の設立以来、高い理想を掲げて、人と馬が共生できる環境の構築のため様々な活動を続けています。しかし、近年、馬関係機関には、人馬の安全性や馬の快適性などが強く求められるようになり、帯広競馬場を始めとする当会活動域でも、そうした諸問題と向き合う必要に迫られてきました。こうした状況を踏まえ、当会でも、人と馬とが安全に楽しく共生する環境づくりに向けて、本年度から全国乗馬倶楽部振興協会の補助を得て、「人と馬の共生プロジェクト」を実施することとなりました。同プロジェクトの概要は以下の通りです。

馬資源確保・育成事業 ~ポニーの購入と調教~

現在、出前授業では引退ばんえい競走馬が使用されているが、以前は、ポニーも併せて使用し、幼児や低学年児童が、馬とふれあう際の「入口」として有効に使用されていた。
このポニーが個人の所有物であったため、ポニーの死亡と共に、ばん馬のみを使った事業となっているが、小型馬の導入によって、以前のようなスムーズな馬とのふれあい体験を復活させる。

人材確保・育成事業 ~若手の人材育成~

ふれあい動物園を拠点とした様々な活動の中を将来に繋ぐためにも若手の人材、特に馬を管理、調教でき、なおかつ、人と馬を繋ぐ人材の育成が急務である。若い厩舎関係者に、相応の報酬を約束し、今後の活動に加わってもらうことを目標とする。

講習会の開催 ~初心者から指導者、児童からシニア層まで~

馬に精通した指導者を招いた講習会を開催し、具体的に、どうすれば安全に楽しく馬と共生できるかを、様々な人々に学んでもらう。対象は、既にプロとして馬を扱う人々から、競馬場を来訪した全くの初心者まで。また、年齢層も、出前授業などでは小学生・中学生など、健康乗馬会ではシニア層を対象とし、あらゆる人々が馬と接することの喜びを感じられることを目的とする。

そして……ポニー「なつめ」が到着!
6月中旬、上記プロジェクトの第一歩として、ポニーを購入いたしました。昨年生まれの男の子。名前は、若手人材育成対象となった若者たちによって「なつめ」と命名されました。
今後、基礎調教を経て、秋頃には、ふれあい事業や出前授業などでデビューできることと思います。