白毛&ブチ毛

ばんえい競馬今年度の話題をさらっているのは、何と言っても2頭の女の子。

 1頭は、ばんえい競馬史上初の白毛馬ハクバビューティー。
 一般に白馬と呼ばれる馬たちは「芦毛(あしげ)」。この馬たち、おとなになると白くなりますが、実は、生まれた時は黒かったり、茶色だったり。
 しかし、ごく稀に、生まれた時から真っ白な馬体で生まれて来る馬がいて、これが「白毛」と呼ばれる毛色です。
 サラブレッドでは、ユキチャンなど白毛の活躍馬も誕生していますが、ばんえい界では、今年能力検定を受かった2歳馬ハクバビューティーが初の白毛競走馬。まだ、小柄で勝ち星をあげてはいませんが、純白の馬体で観客を魅了しています。

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 もう1頭、注目の女の子が、エンジェルガガ。こちらも2歳馬で、かつ、ばんえい界では珍しいブチ毛。
 彼女の母アローマドンナもブチ毛の競走馬として注目された、つまりはブチ毛二世馬。母が「マドンナ」だから、娘は「ガガ」と命名されたそうですが、この馬を管理する今井調教師によると「練習より勝負に行って頑張るタイプ。素直な頑張り屋さんです」とのこと。
 前述のように白毛馬はJRAなどでも活躍していますが、ブチ馬の競走馬がいるのは、日本では、ばんえい競馬だけ。おそらく、世界でもブチの競走馬はいないんじゃないかと……。
 それくらい貴重なブチ馬ガガちゃん。是非、本場に来て応援してあげてください。

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墨汁を散らしたようなブチブチがキュート!
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内モンゴル視察報告会のお知らせ

 先月15日より5日間、当会は帯広市ばんえい競馬振興室主催の内モンゴル競馬事情視察旅行に参加いたしました。つきましては、それら視察の報告会を下記要領で行いたいと思います。

 今回は、競馬開催日の催しとなりますので、参加は当会会員他、関係者に限定。また、事前のお申込みが必要となりますので、必ず、電話0155-67-6890、FAX 0155-67-6891、メールinfo@umabunka.comに17日午前中までにお申し込みください(事前申し込みのない場合は、入場できませんので、お手数ですがよろしくお願い申し上げます)。

「内モンゴル競馬事情・視察報告会」要綱

【主催】NPOとかち馬文化を支える会

【会場】帯広競馬場 2階会議室
      
【日時】平成24年3月18日(日)13時30分~15時00分

【報告者】帯広市ばんえい競馬振興室 佐藤徹也次長
     とかち馬文化を支える会専務理事 旋丸巴
   
【プログラム】
1. 内モンゴル視察の概要と、中国競馬事情 …… 旋丸巴
2. 内モンゴル馬事関係者との交流と、今後について …… 佐藤徹也次長

【参加費】無料

【問合せ先】NPO法人とかち馬文化を支える会(事務所開所日は毎週火曜日と金曜日)
      電話0155-67-6890 FAX0155-67-6891
      E-mail info@umabunka.com

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平田調教師1000勝セレモニーにて花束と記念品贈呈

12月10日に1000勝を達成した平田義弘調教師の記念セレモニーが、翌11日に行われました。ばんえい競馬史上12人目(現役9人目)の偉業達成に、帯広市、調教師会などから表彰状、記念品などが贈られましたが、当会からも花束と当会オリジナルばんえいグッズを進呈。偉業を讃えました。
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11月13日 第1回ばんえいリトル・ダービー開催

      
 当会では、今までマスターズカップ、トレーナーズカップ、レディース・ポニーばんばなどのエキシビションレースを実施してきましたが、今回は、ポニーと小中学生、という、ちびっこコンビのレースを開催。帯広競馬場厩舎村で、日頃、ポニーと訓練に励んで来た厩舎の子供たち5名が、腕を競いました。
 この日、参加したちびっことポニーは以下の通り。

枠番  騎乗者                学年   騎乗馬      
1番  村上綺咲(村上騎手の長女)      5年   アアモンドポニオ  
2番  今井千尋(今井調教師の次女)     5年   マックイン  
3番  川副篤志(谷厩舎・川副厩務員の長男) 2年   ブラック 
4番  川副麗華(谷厩舎・川副厩務員の長女)中3年   ゲンキ  
5番  今井果歩(今井調教師の長女)     6年   ガンダム
  
 この日のために厩舎関係者が用意してくれたお揃いのユニフォームに身を固めた5人は、それぞれの愛馬に乗ってゲートイン。安全確保のために、スタート時だけはプロの騎手さんがサポート。第一障害までは着座でのレースとしましたが、一障害を越えると、早くも先頭に立った川副篤君が起立。おとな顔負けの手綱さばきで、第2障害をクリアすると、あとは一気にゴールへ。2番手で続いた今井調教師の長女・果歩ちゃんも力走しましたが、後ろから来た妹・千尋ちゃんの迫力に惜敗。4着には川副麗華ちゃん、5着には村上章騎手の長女・綺咲ちゃんが入線。最後まで全力で走ったちびっことポニーに、観客からは惜しみない拍手が贈られていました。
 売り上げ不振など暗い話題が多いばんえい界ですが、こうして、明日のジョッキーを目指す子供たちが明るく活躍する姿を見ると、我々関係者も前向きに、ばんえい繁栄のために更に精進しなければ、と決意を新たにさせられました。

パパ=村上騎手とレースに臨む村上綺咲ちゃん
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入場行進。たくさんの観客が詰めかけました
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おとな顔負けの見事な手綱さばきで優勝した川副篤志君
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レースが終わって全員大満足
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優勝者には、当会からトロフィーが贈呈されました
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馬が快適に能力を発揮するために

本年度第2回目となる馬学セミナーを12月4日に開催いたします。
今回は、動物福祉の観点から、馬をどのように飼育管理するか、というテーマで、岐阜大学准教授の二宮先生に講演いただきます。

二宮先生は動物福祉行動学がご専門ですが、岐阜県ご在住ということで、今回、お話が聞けるのは貴重な機会ということになります。「馬が快適に、その能力を発揮するために我々が何をすべきか」、その答えを得るためにも、是非、ご来場いただきますよう、お願い申し上げます。

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