5月16日~18日 馬車・馬耕・馬搬勉強会開催

当会「馬耕技術伝承プロジェクト」の一環として、今年も勉強会を実施いたしました。

お馴染みのノースポールステイブルで行われた今回の勉強会。1日目は馬車、2日目が馬耕、そして3日目は馬搬と、馬による牽引作業をフルコースで体験・学習・研究するという本格的な勉強会。では、馬持ち込み参加者も多く、元ばんえい競走馬からポニーまで様々な体格の馬が参加し、各人各様、各馬各様のスタイルでの作業技術を楽しく模索、研磨していました。

2015年に取り組みを開始した「馬耕技術伝承プロジェクト」も今年で10年目。当初の目標「指導者育成」の段階から参加していただいている蛭川徹氏が今や馬牽引技術指導の第一人者に成長。蛭川さんの指導を受ける人々や、その人々の指導を受ける人々……と、確実に馬牽引技術が伝承されつつあります。資源を食い尽くすだけの機械化文明に慣れきってしまった我々ですが、本当の意味での豊かさを考えさせられる勉強会でもありました。

4月27日~5月27日 おびひろ動物園にて「ばん馬の歴史展」開催

おびひろ動物園での、ばん馬2頭の導入を受けて、当会では同動物園で「ばん馬の歴史展」を開催。機械化以前、ばん馬が人と共に働いた時代の貴重な写真や、当時の馬具、蹄鉄などを展示。また、かつての馬文化を記した馬文化新聞なども配布し、ばん馬と人の歴史を体感していただきました。

おびひろ動物園の冬期閉鎖が終わる4月27日からゴールデンウイーク終了の5月6日までは、動物園センターで大規模展示を行い、その後は、入場者が気軽に訪れることが出来る入場門横のビジターセンターに会場を移した「ミニ展示」を行いました。

いずれの期間も、老若男女、年齢を問わず、多くの方々が訪れ、ばん馬が活躍した時代に想いを馳せていらっしゃいました。

 

 

5月7日からは、ビジターセンターでミニ展示

 

 

3月15日~17日 ばんえい記念横断幕掲示

イラストレーターらんさんによる「ばんえい記念横断幕」を今年も、競馬場スタンド内に掲示しました。ばんえい記念の出走馬がズラリと居並ぶ可愛くも勇壮な横断幕。当会会員のみならず、ばんえいファン皆さんのお馴染みとなったこの横断幕ですが、火曜日の出走馬決定から大急ぎで、らんさんが制作して下さる労作です。

例年、競馬場中央通路にある当会掲示板に掲示しますが、今年は、更に来場者の目を引きやすいように、と、場内食堂イートインスペースのパーテーションに貼らせていただきました。

この横断幕の前で記念撮影する方が続出するなど、澤田さんの作品と併せて、ばんえい記念ウイークのお楽しみとして多くの人々に楽しんでいただくことが出来ました。

 

2月10日 ホースメッセで「ばんえいトークショー」開催

ホースメッセでは、PRブースでの活動と併せて、開催初日の10日にはトークショーも開催いたしました。

今回は、「世界で唯一のばんえい競馬 人々と歩んだ馬の文化から世界の大一番まで」と少々長いタイトルでしたが、この通り、前半は当会の旋丸専務理事が、ばんえい競馬の原型である「馬による牽引の文化」について講演。後半は、競馬キャスターの荘司典子も加わり、ばんえい記念を前にした有力馬の動向などについてトークショーを展開しました。

前半部については、馬が活躍した昭和の画像などをふんだんに用意し、機械化以前の馬たちの活躍ぶりを解説。後半は、メムロボブサップやアオノブラックなど活躍馬の素顔を、調教師からのコメントなども加えて紹介しましたが、荘司さんの用意した「メムロボブサップの祖父アキバオウショウ」の写真には、トークショー終了後も多くの人たちが集まって見入るなど、大好評。

入場人員も、100名収容の会場に150名以上が駆けつけ、多めに用意した来場者プレゼントも足りないなど、スタッフを慌てさせるほどの盛況ぶり。「首都圏では、ばんえいなんてマイナーだから、お客さん、来るかしら」という事前の我々の心配は完全な杞憂となりました。

 

2月10日~12日 ホースメッセ2024参加

2年に一度、行われる馬の祭典「ホースメッセ」。今年から東京世田谷のJRA馬事公苑に会場を移し、開催されましたが、今回も、当会は、ばんえい振興課と共に参加。開催3日間、PRブースを設置すると共に、10日には「ばんえいトークショー」(後述)も行いました。

PRブースでは、ばんえい支援のみならず、教育福祉や、若手育成活動などに取り組む活動報告パネルを掲示。併せて、ばん馬グッズの販売も行いましたが、何といっても人気は「ばん馬の蹄鉄」。販売した蹄鉄は初日の午前中に売り切れましたが、展示用に持参した使用済みの「ばん馬蹄鉄」に、来場者は一様に「大きい!」と感嘆の声をあげ、手に取ったり、撮影したり……。当会スタッフも、約40日で蹄鉄を打ち替えること、鉄製の分厚い蹄鉄であること、サラブレッドとの比較などなど、解説を行い、来場者に、ばん馬の雄大さや力強さを実感していただくよう奮闘しました。

馬房を利用した小さなブースでしたが、当会活動紹介パネルの展示(下)や、物販(上)と共に、蹄鉄などを用いた解説コーナー(上、左端)も設け、多くの方々とお話しすることが出来ました。

今回は、ばんえい振興課と共同での参加でしたが、当会ブース(右)と、ばんえい振興課ブース(左)で一馬房ずつを借り切り、活動いたしました。