1月15日 フランスの馬イベント報告会開催

 フランス の馬イベント「ルート・デュ・ポワソン(魚の道)イベント」の報告会を実施いたしました。同イベントは、フランス北部の港町から首都パリまでの300キロのコースで行われる馬車レースをメインに、その他様々な馬の競技が行われるビッグイベント。10年ぶりの復活ということで、日本からも馬搬関係者などが招待されオープン参加しましたが、当会「馬耕技術伝承プロジェクト」でもご活躍いただいている蛭川徹氏も、そのメンバーのお一人。ということで、今回は、その様子を報告していただきました。
 1月のこの時点では、まだコロナ禍の只中にあったため、20名限定の完全予約制での集会となりましたが、予約満杯の大盛況。
 動画や画像をふんだんに使って紹介されたフランスの華やかな馬イベントの様子、そして、ヨーロッパの豊かな馬文化に、参加者は瞠目し、時にため息をつきながら、聞き入っておられました。
 海外の馬のイベント報告会は、2019年の「世界ペルシュロン大会報告会」以来ですが、コロナ禍が去った本年度以降は、また、こうした講座を開催していきたいと思いますので、是非、皆様も積極的にご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

12月24日 クリスマスイベント実施

今年のクリスマスイベントは、ポニーとのふれあいに加えて、近年の酪農家の苦境を訴えるため牛乳パックの配布も行いました。

牛乳配布については、今後の消費に繋げるためにも、来場者に酪農の窮状を知ってもらうための啓発のシールを牛乳パックに貼りつけ、開門時に入場門で配布。200パックを用意しましたが、開始から僅か6分で終了する大盛況となりました。

牛乳配布は上記のように短時間に終わりましたが、その後は、観客の皆さんに、ゆっくりポニーとのふれあいを楽しんでいただきました。使用したのは当会所有のポニー・エクレアですが、首に「牛乳消費拡大」のプレートを掲げるなど、エクレアからも来場者に今イベントの趣旨を訴えてもらいました。

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11月6日 若手育成講習会「馬具工房見学」

本年度も、次代の馬文化を担う若手育成のための講習会を開催し続けていますが、今回は、受講生からの要望を受けて、馬具工房の見学を実施しまた。馬具と言っても、今回訪ねたのは、ばんえい競馬などで使われる「背ずり(乗馬の鞍の部分に装着する馬具)」や「よびだし(ガラや背ずりなどを連結させる馬具)」「天井(頭絡)」などを作る工房。

革の選定から裁断、縫製などなど、今や貴重な存在となった「ばんえい馬具職人」の技を間近で見たり、解説してもらったり、と、贅沢な内容に、参加者一同も、食い入るように観察し、メモを取り、そして、鋭い質問を繰り返したり……。濃厚で充実した見学会となりました。

背ずりの構造と材料の解説
エナメルと飾り金具で仕上げられた「ばんえい用馬具」
新品の天井を持たせてもらって大興奮の参加者

10月13日 芽室町立上美生小学校で出前授業

2年に一度の上美生小学校での出前授業。本来は昨年が実施年度でしたが、コロナのために延期され、今年度の開催となりました。

農村部の小規模校ということで、複式学級も多く、今回も、1年生と2年生、3年生と4年生が、それぞれ一緒に授業を受けてくれました。

1、2年生は「草食動物と肉食動物(理科)」、3、4年生は「北海道開拓と馬(社会)」というメニューで、各45分ずつ教室でお勉強。通常、理科のメニューは3年生対象なのですが、今回、1、2年生も頑張って、動物の食べ物について考え、活発に発表もしてくれました。

という訳で、それぞれ教室での学習が終えると、今度は外に飛び出して、お待ちかねの「馬とのふれあい体験」に。

当会所有のポニー=エクレアも、すっかり出前授業に慣れて、多くの子ども達を相手に楽しく授業に臨んでいました。

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8月11日 めむろ夏フェス協賛

帯広の隣町・芽室町で2015年から始まった「めむろ夏フェス」。若い人たちが中心となって実施されている熱いお祭りですが、今年は馬車を走らせたい、という相談を受け、微力ながらお手伝いさせていただきました。とは言っても、馬耕技術伝承プロジェクトに参加いただいている蛭川徹さんを紹介し、僅かな協賛金を提供させていただいただけですが、それでも、「朝ドラ『なつぞら』で使った蛭川さんの馬車は大人気でした」との報告を受けて、少しはお役にたてたかな、と嬉しくなりました。

リヤカーのような平らな荷台に干し草を敷いただけ、という素朴な馬車でしたが、オシャレな洋風馬車よりも、かつて十勝を走っていた馬車が登場したことで、馬文化への理解が深まったようです。

夏フェス実行委員の若い皆さんが、歴史的な馬車に興味を持ち、こうした機会を設けてくださったことに感謝!