近年、当会会員さんにも小学生以下のチビッ子が増えて来ました。喜ばしいことですが、そうしたお子さんを対象に、この日、小さな小さな「ばん馬教室」を開催……とは言っても、あくまでもテストケースだったのですが、それでも、服部調教師のご厚意で、ばん馬に跨ったり、ポニーに乗ったり……。たっぷり馬を堪能した後は、事務所で旋丸専務理事に馬のことを質問したり、と、楽しい時間を過ごしてもらいました。
近年、当会会員さんにも小学生以下のチビッ子が増えて来ました。喜ばしいことですが、そうしたお子さんを対象に、この日、小さな小さな「ばん馬教室」を開催……とは言っても、あくまでもテストケースだったのですが、それでも、服部調教師のご厚意で、ばん馬に跨ったり、ポニーに乗ったり……。たっぷり馬を堪能した後は、事務所で旋丸専務理事に馬のことを質問したり、と、楽しい時間を過ごしてもらいました。
10月6日に受賞者発表・表彰式を行った今年度「ばん馬キャラ弁コンテスト」の入賞作品を大判印刷し、帯広競馬場スタンド中央の当会掲示板に掲示しました。高校生の力作は多くの競馬来場者の注目を集めましたが、カラフルな掲示に帯広競馬場が明るくなったとの評価の声も聞かれ、一般ファンは勿論、市民や観光客にも大好評の掲示となりました。
本気で、馬車営業、馬搬作業などを生業としたい、というニーズが近年、高まりつつあるのを受け、当会でも「技術伝承」として行って来た馬耕支援を大きく変革。
今年からは後継者育成を目的とした実践勉強会も開催いたしました。
当会が指導者として養成して来た蛭川氏の他、実際に馬搬で生計を立てる鈴木氏、西埜氏を召喚し、3日間に渡って本格的な技術習得を目指しましたが、18名もの参加者が、参加費を負担し複数日数、就学し、また自馬を持ち込んだ参加者も多かったことからも、こうした技術の習得に熱心に取り組む人々が多いことを実感。馬搬、馬耕、馬車など、馬による牽引の技術・文化が途絶えつつある現状ですが、これらの流れを止めるだけではなく、参加した人馬が個々の技術を高め、更なる発展を感じさせられたのも、今講座の大きな収穫でした。
十勝で活躍するNPO法人「十勝文化会議」が毎年行っているのが「とかち文化まつり」。その中で、今年は短編映画『馬橇の花嫁』特別上映会が行われましたが、当会からも旋丸専務理事がコーディネーターとして参加、協力させていただきました。
上映会では逢坂監督が中国の映画祭会場からWeb参加。また、映画上映後には十勝管内在住の郷土歴史家・柳沢正弘氏も加わって、戦後の貴重な画像などを提示しながら、かつての馬文化についての座談会も行いました。
高齢の方々の参加が予想されましたが、意外にも若い方々の顔も多く見られ、世代を超えた「馬文化」の繋がりを感じられる会となりました。
今後も、こうした他団体との交流を広め、馬文化の啓蒙普及に繋げて行ければ、と考えています。
本年度も、日本馬事協会との共催として「重種馬の魅力を考える」と題したシンポジウムを開催いたしました。
昨年は熊本で実施した同シンポジウムですが、今年は、重種馬文化の色濃い岩手県遠野市で行い、一般の馬愛好家、生産者、学生など、多彩かつ多くの方々に参加いただきました。
前半、の基調講演では、山口大学名誉教授の和田先生が、レースでの、ばんえい競走馬の動きについてお話ししていただきましたが、映像を使ってのわかり易い解説に、参加者の方々も興味津々。もっと長くお話を聞きたかったという声が多数寄せられるほどの人気でした。
後半は、ばんえい競馬に関わる人々によるパネルディスカッションでしたが、ばんえい競馬の紹介映像を始めとして、競馬運営の裏側から生産秘話、重種馬の健康管理など、重種馬にまつわる情報盛りだくさんで、こちらもまた、「時間が足りなかった」という嬉しいクレームをいただく楽しい催しとなりました。
【内容】
1.基調講演 14時00分~14時45分
テーマ 「重種馬の動きの魅力」
講師 国立大学法人山口大学 名誉教授 和田 直己 氏
2.パネルディスカッション『重種馬の魅力』 15時00分~16時00分
※冒頭、新名氏紹介時に「ばんえい紹介DVD」上映
大学教授、ばんえい競馬の調教師、生産者、馬主等によるパネルディスカッション
コーディネーター 旋丸 巴(とかち馬文化を支える会専務理事 JRA馬事文化賞受賞作家)
パネリスト 南保 泰雄(国立大学法人北海道国立大学機構帯広畜産大学教授)
新名 貴之(地方競馬全国協会 参与)
佐々木啓文(ばんえい競馬 馬主・生産者)