7月8日(土)馬学セミナー「ばん馬と共に出来ること」

全国乗馬俱楽部振興協会の支援を受け、毎年開催しているセミナーですが、今年は、昨年に引き続き、ばん馬の多様な利活用、というテーマで講演会とワークショップを行いました。

基調講演では、講師に地域振興のプロである食彩創研代表取締役の若杉清一氏を招き、ばん馬や、ばんえい競馬の観光資源としての価値や、その活用法についてのヒントをお話しいただきました。

続いて、6つの小グループにわかれてのワークショップを行いましたが、ばん馬の魅力の洗い出しから、ばん馬と共に出来る様々な活動についてまで、参加者が各グルーブ検討。楽しく、しかし、真剣に活発な討論が行われました。

そして、最後に各グループが、それらの意見をまとめて発表。ばん馬の大きさを魅力の核として、外国人向けの乗馬イベントやコスプレなどに活用する案や、動物園での展示方法など、多様な意見が出されました。

今回は、帯広市職員や動物園関係者などもプライベートで参加されるなど、参加者も多様なメンバーとなりましたが、それだけに多角的で活発な討議なども行われる活気あふれるセミナーとなりました。

 

1月15日 フランスの馬イベント報告会開催

 フランス の馬イベント「ルート・デュ・ポワソン(魚の道)イベント」の報告会を実施いたしました。同イベントは、フランス北部の港町から首都パリまでの300キロのコースで行われる馬車レースをメインに、その他様々な馬の競技が行われるビッグイベント。10年ぶりの復活ということで、日本からも馬搬関係者などが招待されオープン参加しましたが、当会「馬耕技術伝承プロジェクト」でもご活躍いただいている蛭川徹氏も、そのメンバーのお一人。ということで、今回は、その様子を報告していただきました。
 1月のこの時点では、まだコロナ禍の只中にあったため、20名限定の完全予約制での集会となりましたが、予約満杯の大盛況。
 動画や画像をふんだんに使って紹介されたフランスの華やかな馬イベントの様子、そして、ヨーロッパの豊かな馬文化に、参加者は瞠目し、時にため息をつきながら、聞き入っておられました。
 海外の馬のイベント報告会は、2019年の「世界ペルシュロン大会報告会」以来ですが、コロナ禍が去った本年度以降は、また、こうした講座を開催していきたいと思いますので、是非、皆様も積極的にご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

12月6日 クリスマス&お正月横断幕掲示 

クリスマスシーズン到来に合わせ、 帯広競馬場もツリーやバルーンなど賑やかな装飾で彩られしたが、当会も中央通路の掲示板に横断幕を掲示。イラストレーターらんさんの描く可愛い現役馬がズラリと勢揃いして、皆さんを歓迎いたします。
 因みに、この馬達を当てるクイズを実施しようかとも考えましたが、あまりにも難しそうなので断念。あなたは何頭わかりますか?
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全国高校生ばん馬キャラ弁コンテスト受賞者決定!

当会が実施いたしました「全国高校生ばん馬キャラ弁コンテスト」は、厳正な審査の結果、以下のように決定いたしました。

なお、受賞作品は10月22日より、帯広競馬場スタンドにて展示いたします。

【総評】

今回のコンテストは、ばん馬への理解醸成を図ることを目的として開催いたしましたが、南はh熊本・慶誠高等学校から、中部地方は三重県四日市農芸高校、静岡県の焼津水産高等学校、東北からは青森県や山形県、勿論、地元北海道からも帯広農業高等学校や大樹高等学校と、正に「全国」から多数の応募がありました。

山形学院高等学校のように授業で取り組んでいただいた学校や、部活、夏休みの宿題などとして制作していただいた学校もあり、予想以上の広がりを見せたのは、主催者といたしましては望外の幸せでしたが、それだけに、どの作品もレベルが高く、審査は難航いたしました。その中で、お弁当の完成度もさることながら、「ばん馬」を良く表現しているか、制作過程で、どのような「学び」があったか、なども審査の大きなポイントとなりました。

表彰作品は、作品画像に添えられたコメントも含め、それら「ばん馬の表現」や「作品制作による成長」なども加味された作品となっていますので、是非、皆様、それらの点にご注目の上、受賞の高校生各位を祝福していただければと思います。

 

大賞       押野みなみさん   山形学院高等学校

賑やかな中にヒョーキンなばん馬の顔。様々な具材を使った丁寧な本作は、テーマ通り「笑顔になる」お弁当として審査員全員から高い評価を得、堂々の大賞授賞となりました。

 

優秀賞   木村蓮太さん      青森県立三本木高等学校

 ばんえい競馬をストレートに表し、応募作品中唯一の視点で作成した点が高く評価されました。粗削りながら、これぞ男子弁当という具材の取り合わせも好印象でした。

 

優秀賞   原七星さん  静岡県立焼津水産高等学校

 親子馬をモチーフとした「ほのぼの感」が好印象。「茶色い馬が好きな弟のために母と作った」というエピソードも添えられた家族愛溢れる作品として優秀賞に輝きました。

 

優秀賞   本保琳温さん      北海道大樹高等学校

 学校での授業の一環として取り組んだ作品。最初の制作では、色合いなどで同級生からダメ出しが。その反省などを踏まえて作ったこの作品は、丁寧な作業が評価され見事、優秀賞を射止めました。

 

アイデア賞 市川真琳さん 三重県立四日市農芸高等学校

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坂を駆け上がる、ばん馬の躍動感と、たてがみの飾りなど、ばん馬の魅力が詰まったお弁当。上半身だけの構図に賛否がありましたが、その独創性は正にアイデア賞に相応しいものでした。

 

アイデア賞 村上絵里さん 慶誠高等学校

芸術性では一頭地を抜く秀作。ばん馬というにはスマートな馬のシルエット、平面な構図で、優秀作にはあと一歩届きませんでしたが、上位でのアイデア賞授賞となりました。

 

アイデア賞 髙橋悠月さん 山形学院高等学校

「あえてリアルな馬を」のコメント通り、立体的で愛らしい馬が描かれた秀作。「ばん馬キャラ弁」という観点から点数が伸び悩みましたが、表現力では他を圧倒した珠玉の作品でした。

 

9月3日~10月31日 蹄鉄のひみつ展開催

今年の馬文化祭りは、「蹄鉄のひみつ展」と題して、様々な蹄鉄や、装蹄作業などを紹介いたします。 まずは、帯広競馬場スタンド中央の当会掲示板に、「装蹄作」と「蹄鉄の色々」を解説した大型パネルを展示。画像を使った解説をお楽しみください。 それらの解説パネルの前には、ショーケースを2台設置。1台目には、ばんえい初の1億円馬キンタローの蹄鉄やメジロゴーリキが今年のばんえい記念で着用していた蹄鉄など、貴重品を展示いたしました。そして2台目には、変遷著しい、冬用蹄鉄をずらりと並べました。 時代や、ばんえい競馬の変化によって大きく変わって来た蹄鉄。馬の足元を守る重要な装具から、馬文化の変遷が垣間ていただければ幸いです。 なお、馬文化祭り恒例の「実馬を使ったイベント」を、今年も計画中。残念ながら、ばん馬を使うことは未だできませんが、10月2日の、ばん馬まつり開催時には、当会のポニー=エクレアと共に、楽しい馬体講座を開催する予定です。勿論、今年のキーワードである蹄鉄も持参。ばんえい競走馬の大きな蹄鉄から、ポニー用の極小蹄鉄まで、実際に皆さんに触っていただきながらの楽しいイベントにする予定ですので、是非、当日は、帯広競馬場においでください。

名馬が使用した蹄鉄。上段はナリタボブサップとメムロボブサップの、親子の蹄鉄
上段は、ばん馬、サラブレッド、ポニーの蹄鉄。下段は、機会化前から現在に続く様々な形の冬用蹄鉄。