9月20日から10月末まで帯広競馬場内で開催された「馬文化体感展」の一環として、特別講演を実施いたしました。開拓時代から昭和40年代まで、生活のあらゆる場面で欠くことのできなかった馬。そんな馬と人の親密な生活を体感してもらうのが「体感展」の目的でしたが、この講演では「獣医師の目から見た昔日の人と馬の暮らし」と題して、獣医師の立場からモータリゼーション以前の馬たちの姿を語っていただきました。
長年、臨床の場で活躍された北海道獣医師会名誉会員の橋本民雄獣医師と、同じく獣医師である三宅陽一当会理事長、そして、進行役を兼ねて当会専務理事の旋丸巴の三名での座談会形式とした同講演。帯広競馬場2階ファンルームの大型画面に働く馬たちの写真を映し出し、これらを見ながらの診療秘話や、乗馬体験、ばんえい種牡馬とサラブレッドの半血馬の競技会での活躍など多彩な話題に、参加者は興味津々、真剣にお話に聞き入っておられました。また、後段の質疑応答では参加者からも、昭和30年代の馬の活躍振りや血統の紹介、十勝の馬事情などについて、活発な発表や質問がなされ、活気あふれる講演となりました。
なお、この講演の一部は、馬文化新聞に掲載し、次回、会報と共に、会員の皆様にお届けする予定です。
カテゴリー: 馬の話
9月11日 本別中央小学校で出前授業
昨年、出前授業を実施した本別中央小学校から、今年もお願いします、という依頼を受け、服部調教師と厩務員さん、勿論、リッキーも一緒に、同校に出前授業に行ってきました。授業は4年生 名を対象に行いましたが、本別町は、戦前、軍馬補充部があった町だけに子供たちも馬との歴史については知識もあり、たくさんの子が発言する活発な授業となりました。
もうひとつ、同校での出前授業の特徴は、特別支援学級の子供たちとの「馬のふれあい」が盛り込まれていること。特別支援学級「たんぽぽ学級」の子供たち8名も、4時間目の授業1時間を使って、ゆっくりと、ふれあい体験。馬車に乗ったり、馬の背にまたがったり、同クラスのみんなで作ったニンジンをリッキーにあげたり、と、心行くまでリッキーとの対話を楽しんでもらいました。
それにしても、感心するのは服部調教師の対応の素晴らしさです。特別支援学級の子供たちの中には、初めてのことになかなか馴染めない子も多いのですが、そんな子供たちにも終始笑顔で優しく丁寧に接する服部先生の姿は、何度見ても感動的。リッキーと服部先生に、今更ながら深く感謝した一日でした。
特別講演に是非、ご参加ください
現在、帯広競馬場内で開催している「馬文化体感展」ですが、そのメイン・イベントとして、下記要領で、特別講演を実施いたします。
長年、獣医師として活躍された橋本民雄先生と、同じく獣医師である三宅陽一当会理事長との対談形式の講演。機会化以前の馬と人の暮らしを、楽しく語ったいただきますので、皆様、是非、お誘いあわせのうえ、ご来場ください。
記
特別対談講演「獣医師から見た昔日の馬と人の暮らし」
日時:10月13日(日)10時~
場所:帯広競馬場2階 ファンルーム
出演:橋本民雄氏(北海道獣医師会名誉会員)
三宅陽一(元十勝獣医師会会長、とかち馬文化を支える会理事長)
十勝で獣医師として長年活躍された橋本民雄先生と、元十勝獣医師会会長の三宅陽一当会理事長が、機械化以前の馬と人の暮らしについて、対談形式で講演していただきます。写真展で駄付されたドサンコたちが力強く競馬場内をパレード。開拓時代から、人々の生活を支えた、その姿を肉眼でご堪能ください。