5月31日~ 「左馬」の大書を展示

 リッキーハウス前の展示コーナーに「左馬」の大きな書を展示いたしました。
 70センチ四方の、この書は、陸別町在住の書家・坂井友子さんの作品。大口騎手のお父様のお骨折りで、当会に寄贈いただきました。
 開催日には、展示しておりますので、是非、帯広競馬場にご来場の上、悍馬を思わせる野性的な筆致の中にも女性らしい気品も併せ持つ魅惑の書をご堪能ください。

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ブラックパール追悼展終了

ご好評いただきましたブラックパール追悼展は5月26日に終了いたしました。
 期間中多くの方々にブラックパール号の写真を始め、彼女が実際に使用した蹄鉄や頭絡などの展示品をお楽しみいただきました。ご観覧いただいた皆々様と、中島厩舎関係者各位などご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

2月27日 帯広市立森の里小学校で出前授業

昨年度は出前授業が実施できなかった森の里小学校。ということで、2年ぶりの訪問となりましたが、今年も4年生51名が元気に出迎えてくれました。社会科の授業として「北海道と馬の歴史 ~馬と共に歩んだ開拓からの歴史~」の授業を1時間。昭和30年から40年までの僅か10年間で北海道の馬が20分の1まで減ってしまったことなどを知ると、児童たちは「何で、そんなに減っちゃったんだ?」と口々に疑問を。この疑問を糸口に、馬を切り口とした北海道開拓や機械化など、身近な歴史について子供たちと一緒に検証してみました。
 頭で歴史を考えた後は、馬とのふれあいで歴史を体感。馬ソリに乗って、昭和40年以前の人々の生活や実感したり、馬にまたがってその力強さを感じたり、と、教科書からでは学び取れない郷土の歴史を体で知ってもらえたものと思います。

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馬学セミナーでイタリア重ばん馬協会事務局長が講演

 本年度第2回の馬学セミナーは、イタリア重ばん馬協会ジュゼッペ・ピゴッツィさんをお招きして、2月4日、帯広市の「とかちプラザ」で、「イタリア重ばん馬の現況とこれから」と題して講演をいただきました。
 重種馬を巡る生産や活動は、フランスやドイツなどが日本では多く紹介されていますが、イタリアでも、この種の馬の愛好家などによる活動が活発に行われています。今回、来日されたジュゼッペ・ピゴッツィさんが事務局長を務められるイタリア重ばん馬協会では、肉用として活用されてきた歴史を尊重しつつも、更に、「乗馬」や「馬車競技」など重ばん馬をパートナーとした多角的な活用を模索。それらの現状や意義などについて、お話しいただきました。重ばん馬が実際に活躍している写真など多くのスライドを用いた講演は、ピゴッツィさんの明るいキャラクターと相まって参加者の方々に大好評。本邦ではあまり知られていないイタリアでの重ばん馬の歴史や活用方法、その他について多くを知ることが出来た内容の濃いセミナーとなりました。
 「肉用」と「パートナーとしての活用」という2本立てで重種馬を活用している、という点でイタリアと十勝は似ており、「若い世代に馬の魅力を伝えましょう」「馬がいれば、人は自然に集まります」というジュゼッペさんの言葉に当会活動の背中を押していただいたような気がしました。
 今回は、日本馬事協会の協力を得て、このような国際的な視野のセミナーを開催できましたが、今後も機会があれば、こうしたセミナーの開催にも積極的に取り組んでいきたいと考えていますので、ご期待ください。

イタリア重ばん馬事情をお話し下さったジュゼッペ・ピゴッツィ氏
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札幌の会員さんなど、多くの方々に参加いただきました
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講演では、ばん馬との活動のスライドなども多く紹介されました
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不思議な蹄鉄

ご案内の通り、当会では重賞活躍馬などの蹄鉄を磨いて販売。ばんえい応援費用として活用させていただいていますが、最近は、ばんえい記念に向けて、活躍馬の蹄鉄を整理中です。
 そんな中、スタッフを驚かせた蹄鉄が、これ。
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 ホクショウダイヤの蹄鉄ですが、上下から押しつぶしたように平べったい変形蹄鉄。写真に撮ると、イマイチ、その扁平さが伝わらないんですが、実物は、「本当に、こんな形の蹄なのかしら……」と、首をかしげたくなるほど。
 でも、もっと不思議なのは、最近の同馬の蹄鉄が、そんなに扁平じゃなくなってきたこと。写真二枚目では、左から、昨年春先のもの、夏場のもの、秋口のもの、と、それぞれの時期の蹄鉄を並べてみました。
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 どうですか? 段々、普通の形に戻ってきているでしょ? 蹄鉄屋さんに聞いても詳しいことはわからなかったんですが、自然な形に戻った、ということは、きっと蹄の状態が良くなったんでしょうね。
 同じ馬の蹄鉄でも、こんなに違うんだ、と実感させてくれたホクショウダイヤに感謝、です。