馬が繋いだ支援の絆 ~チャグチャグ馬コ開幕に登場~

東北大震災で被災された方に配慮し、今年度ばんえい競馬は恒例の開幕パレードを自粛。当会も昨年行った「チャグチャグ馬コ・パレード」を取り止めましたが、本年度初開催となった4月16日、17日、岩手県滝沢村のチャグチャグ馬コ同好会の有志が、ボランティアで開幕に駆け付けてくださいました。
今回、来帯された4名の保存会メンバーは、自前のワゴン車に馬用衣装(馬装束)2頭分と、人間用衣装10名分を載せて岩手県を出発。給油制限が続く中、途中、ガソリンを補充しながら、当日朝到着。そのまま衣装を調え、リッキー、ミルキーにもあでやかな馬装束を付けて、競馬場開門と同時に観客を出迎えました。
一昨年、昨年と当会が主催した「チャグチャグ馬コ in 帯広」て、すっかり十勝の人々にもお馴染みとなった、絢爛豪華なチャグチャグの装束に、観客も皆さん、足を止め、写真を撮ったり、同好会の人たちから由来を尋ねたり、と、この貴重な伝統馬文化を堪能されていました。
また、16、17日共に、午後には、競馬場内でミニ・パレードを実施。きらびやかな馬装束に身を固めた馬に可愛い女の子がまたがる姿に、観客は笑顔で見入っていました。
「今回の震災では、帯広競馬場から200万円近い義援金を東北に送っていただき、そのお礼に来ました。まだまだ岩手県は死者より多い行方不明者がいる状況ですので、引き続き、支援のほど、宜しくお願いいたします」と話して下さったのは、同好会の斎藤喜次さん。
馬が繋いでくれた東北との絆を大切にして行きたいと、改めて痛感させられた2日間でした。
なお、本年度も当会では「チャグチャグ馬コ in 帯広」を実施する予定です。実施日など決まり次第、当ブログなどでお知らせいたしますので、是非、帯広競馬場で、ばんえい競馬と併せて、この東北の馬文化をお楽しみください。

4月16日、騎手、調教師と共に、観客を出迎えたチャグチャグ馬コ
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場内パレードでは被災地出身の安部憲二騎手と阿部武臣騎手、村上章騎手が馬達の手綱を握った。
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チャグチャグ馬コの豪華な馬装束を身につけたミルキー
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