公開質問状への回答

4月8日付で、帯広市長候補3氏に郵送しました公開質問状について、米沢のりひさ氏、上野敏郎氏(到着順)よりFAXにて以下のような回答が寄せられましたので、公開いたします。
なお、猪股氏よりは13日正午現在、回答は届いていません。

【米沢のりひさ氏からの回答】
                               2010年4月10日
とかち馬文化を支える会
 理事長 柏 村 文 郎 様
                               米沢 のりひさ
             
                公開質問状に対する回答

貴会のご活動に敬意を表します。質問状に対して以下のとおり回答いたします。

                     記

1..ばんえい競馬はご質問にあるように大きな経済波及効果を地域にもたらしていると思っています。

2.ばんえい親馬のこれまでの経緯やまちづくりへの貢献については、認識しています。
 とりまく環境の厳しい現状を踏まえ、存続のための可能な限りの努力をすべきと思っています。そして、そのためには関係者や支援者などみんなで知恵を出し合い、取り組むべきだと考えています。

3.「オール十勝」か「オール北海道」かは別として、より広範な取組みは、存続のために必要なことだと思います。

【上野敏郎氏からの回答】

特殊非営利活動法人 とかち馬文化を考える会
理事長 柏村 文郎様

 先日、ご送付いただきました公開質問状につき、以下、ご回答いたします。遅くなりまして申し訳ございません。よろしくお願い致します。
                                    上野敏郎
【質問】
1.ばんえい競馬は経済波及効果65億円超と言われる大きな産業ですが、ばんえい競馬が廃止された場合、これに代わる産業が十鋳にある、とお考えになりますか? ご意見をお聞かせください。
【回答】
 65億円超という数字だけを考えれば、観光産業、あるいは農業を基幹とする新産業の創出で補うことができると思います。例えば、2泊3日の帯広滞在でもたらされる経済効果は約4万6000円といわれており、これを15万人増やすことで、約68億円の経済効果となります。
 ばんえい競馬も観光資源の一つですが、十勝にある様々な観光資源を活用した施策を打ち出すことで、観光客増は実現できると考えています。

【質問】
2.ばんえい競馬への支出については「血税を使う」と批判されることがありますが、日本中央競馬会や地方練馬全国協会などを経て、馬産業は畜産振興や全国の教育や福祉などに経済的支援をしています。ばんえい競馬についても、過去、市営競馬組合時代には、巨額の利益をもって帯広市に貢献し、市道や学校建設などに役立てられてきました。このような経緯および現状についてご存知でしょうか。また、十勝において馬産業が衰退した場合の経済的および馬文化への打撃についてのお考えをお聞かせください。
【回答】
 ばんえい競馬の利益が様々な市施設整備に貢献してきたことは知っております。
 ただ、今現在は、ばんえい競馬の収支が赤宇になった場合にも赤字補填のために税金を使うことは市民の理解を得られないと判断しています。現市長もそれを前提に、ばんえい競馬の継続を判断していますので、それを尊重しつつ、馬文化を守る観点からばんえい競馬を継続できる道を探っていきたいと考えています。

【質問】
3.3月22日に当会が開傭いたしました「2010ばんえいフオーラム」において、「ばんえい競馬はオール十勝の問題として板われるべき」とのご提案がありましたが、この点について、お考えをお聞かせください。
【回答】
 馬文化は帯広だけのものではなく十勝全体に共通するものですし、ばんえいを観光資源としてより価値を高めることは、十勝に多くの人を呼ぶことにつながりますので、オール十勝で考えていくべき、と思っています。
 ただ、その環境を作っていく努力を帯広市は十分果たしてきませんでした。今後は、十勝の各自治体に対し、ばんえい競馬の議論を、より積極的に呼びかけていくべきだと考えています。