3月15日~17日 ばんえい記念横断幕掲示

イラストレーターらんさんによる「ばんえい記念横断幕」を今年も、競馬場スタンド内に掲示しました。ばんえい記念の出走馬がズラリと居並ぶ可愛くも勇壮な横断幕。当会会員のみならず、ばんえいファン皆さんのお馴染みとなったこの横断幕ですが、火曜日の出走馬決定から大急ぎで、らんさんが制作して下さる労作です。

例年、競馬場中央通路にある当会掲示板に掲示しますが、今年は、更に来場者の目を引きやすいように、と、場内食堂イートインスペースのパーテーションに貼らせていただきました。

この横断幕の前で記念撮影する方が続出するなど、澤田さんの作品と併せて、ばんえい記念ウイークのお楽しみとして多くの人々に楽しんでいただくことが出来ました。

 

2月10日 ホースメッセで「ばんえいトークショー」開催

ホースメッセでは、PRブースでの活動と併せて、開催初日の10日にはトークショーも開催いたしました。

今回は、「世界で唯一のばんえい競馬 人々と歩んだ馬の文化から世界の大一番まで」と少々長いタイトルでしたが、この通り、前半は当会の旋丸専務理事が、ばんえい競馬の原型である「馬による牽引の文化」について講演。後半は、競馬キャスターの荘司典子も加わり、ばんえい記念を前にした有力馬の動向などについてトークショーを展開しました。

前半部については、馬が活躍した昭和の画像などをふんだんに用意し、機械化以前の馬たちの活躍ぶりを解説。後半は、メムロボブサップやアオノブラックなど活躍馬の素顔を、調教師からのコメントなども加えて紹介しましたが、荘司さんの用意した「メムロボブサップの祖父アキバオウショウ」の写真には、トークショー終了後も多くの人たちが集まって見入るなど、大好評。

入場人員も、100名収容の会場に150名以上が駆けつけ、多めに用意した来場者プレゼントも足りないなど、スタッフを慌てさせるほどの盛況ぶり。「首都圏では、ばんえいなんてマイナーだから、お客さん、来るかしら」という事前の我々の心配は完全な杞憂となりました。

 

2月10日~12日 ホースメッセ2024参加

2年に一度、行われる馬の祭典「ホースメッセ」。今年から東京世田谷のJRA馬事公苑に会場を移し、開催されましたが、今回も、当会は、ばんえい振興課と共に参加。開催3日間、PRブースを設置すると共に、10日には「ばんえいトークショー」(後述)も行いました。

PRブースでは、ばんえい支援のみならず、教育福祉や、若手育成活動などに取り組む活動報告パネルを掲示。併せて、ばん馬グッズの販売も行いましたが、何といっても人気は「ばん馬の蹄鉄」。販売した蹄鉄は初日の午前中に売り切れましたが、展示用に持参した使用済みの「ばん馬蹄鉄」に、来場者は一様に「大きい!」と感嘆の声をあげ、手に取ったり、撮影したり……。当会スタッフも、約40日で蹄鉄を打ち替えること、鉄製の分厚い蹄鉄であること、サラブレッドとの比較などなど、解説を行い、来場者に、ばん馬の雄大さや力強さを実感していただくよう奮闘しました。

馬房を利用した小さなブースでしたが、当会活動紹介パネルの展示(下)や、物販(上)と共に、蹄鉄などを用いた解説コーナー(上、左端)も設け、多くの方々とお話しすることが出来ました。

今回は、ばんえい振興課と共同での参加でしたが、当会ブース(右)と、ばんえい振興課ブース(左)で一馬房ずつを借り切り、活動いたしました。

12月23日 クリスマスイベント「ポニー撮影会」 ~若手育成事業の一環として~

ここ数年、帯広競馬場のクリスマスイベントとして実施している「ポニー撮影会」ですが、今年も、当会所有のポニー=エクレアを使って、来場者に馬ふれあい体験と写真撮影を楽しんでもらいました。

ただし、今年は帯広農業高校や帯広畜産大学の生徒・学生さんも参加してもらい、馬を使ったイベントを体験学習してもらいました。つまり、ファンサービスと若手育成事業を併せて行う、当会としてはエポックメイキングな試み。

まずはポニーの安全な扱い方を指導者から学び、その後は、会場設営。そして、競馬場開門後はお客様の対応……と大忙し。ポニーを静かに立たせ、お客様に触ってもらったり、写真を撮ってもらったり、と、はた目から見れば簡単な作業ですが、退屈したポニーをじっとさせたり、馬を知らない幼児に怖がらず馬に触ってもらったりするのは、意外に大変。それでも、馬好きな高校生、大学生ですから、悪戦苦闘しつつも、楽しそうにポニーの魅力を皆さんに伝えていました。

 

11月23日 熊本にてシンポジウム「重種馬の魅力」

日本馬事協会との共催で、昨年から開催している「重種馬の魅力を伝えるシンポジウム」。今年は、8月に帯広競馬場で開催いたしましたが、更に、熊本でも同種のシンポジウムを開催いたしました。

前半の基調講演では当会理事でもある馬事振興会会長の佐々木啓文氏が、「重種馬の魅力」と題して、ばんえい競走馬の生産者として、また馬主としての喜びや充実感などをわかりやすく語ってくださいました。

続いてのパネルディスカッションでは、地元の生産者・古閑清和氏、ばんえい競馬からは金田勇調教師と長澤幸太騎手が登場。前出、佐々木氏も加わり、当会専務理事・旋丸巴の司会のもと、重種馬の魅力について大いに語っていただきました。

古閑氏は、クマモトヨカバイ号で九州産駒初勝利を記録した喜びや、九州で重種馬を生産する遺棄などを、金田調教師は、アオノブラックなどの名馬を輩出するための秘話や若手後継者の育成について、長澤騎手は競走馬の日頃の小さな管理の積み重ねやレースでの心情などについて、それぞれの立場から、幅広いお話を伺うことが出来ました。

当会としても初めて北海道を飛び出してのシンポジウムということで、馬事協会と共に暗中模索の中での開催でしたが、日頃は聞けない関係者の深い話は、参加者から大好評を博すことができました。また、参加できなかった多くの方々から「Web配信して欲しかった」ので、後日、馬文化新聞などに、この日の様子をまとめて皆々様に詳しくご報告する予定です。ご期待ください。